小学校の勉強
改めて大事だと思いますね。
方程式の利用に出てくる「整数問題」
を教えていて、特にそう思いました。
整数問題というのは、10の位をxと置き、
1の位をyと置いた時、元の整数は
「10x+y」なのですが、今の中学生は
これが理解できません。
そもそも、これをいつ勉強しているかと
言いますと…小2です。小2。
うちの娘のドリルに似たような事が
かいてありました。
「83は10が8個と1が3個で83」
うちの娘に聞いてみたところ、
余裕でできてました。
試しに3ケタの数字を聞いてみても
できます。頭が柔らかいとか、そういう
問題ではない気がするのですが…(笑)
忘れているからできないのなら
思いだせれば良いのですが
「思いだす」っていうレベルじゃない
パターンが多いんですよ。
本当に小2に教えるかのように、例えば
27っていう数字は10が2個、1が7個ってのを、
「皿の上にキャンディが27個あります」から
説明が始まって、キャンディ10個を
丸で二つ囲んで残りの7個をイチ・ニー…
って数えて説明した事もあるんです。
でも恐ろしいことに、その説明をしても
「う~ん」となる生徒の多い事…
小学校から勉強の習慣がある子は
確かに少ないんですよ。
でも、それが中学時代の学力の差に
つながっているというワケでも無いってのが
世間の見解だそうです…
小学校の勉強は、学校でちゃんと先生の
話を聞いていればできますからね。
確かに、そうなんだと思います。
でも、学校で先生の話をちゃんと
聞いていない生徒はどうでしょうか?
簡単にシミュレーションしてみます。
①ある日の小学校の授業中
最初は友達とジャレ合っていたいという
簡単な気持ちで授業内容を完全に無視。
②いつしか、その部分がポッカリ抜けて
勉強自体がよくわからなくなる。
③ちゃんと勉強している生徒に
どんどん追い抜かれる。
④自分よりできない子を探して安心
開き直ってまた勉強をしなくなる。
⑤しまいには何で勉強をしなきゃいけないの?
とか言い出すが、どんな答えを教えても
「納得できない」という理由でやっぱりやらない。
⑥中学校へ入学し
最初の期末テストはそこそこ良い点数を取る。
(数学は正負の数・英語はアルファベット…
そもそも範囲が簡単すぎる事には気づいていない)
⑦また完全にナメきって勉強をしなくなる。
⑧2学期末テストでボロボロ
ようやく塾に通いだす。ただし講習会生
⑨入塾時の面談で志望校に対する
合格の可能性を知って完全に焦りだす。←いまココ。
どうです?当てはまっている方は
いらっしゃいませんか?
いやでも、これに中1・中2で気付いて
塾に来てくれるなら、まだ良いんですけど
中3の秋先に重い腰上げて塾に来て
⑨の状態になったら、もう厳しいですよ。
塾の進路指導で、現実を知ると
また開き直って「行ける高校ならどこでもいい」
となって勉強をしなくなり、結局、その時に
進路指導した高校にすら落ちると、
その生徒が将来的に成功する可能性は
一気に下がります。自信を喪失しちゃって
今後の人生の分岐点においても、その
ネガティブのせいで、馬力が出なくなって
しまうんですよね。
あ、でも、そこで気づいて勉強をしっかりして
落ちるんだったら、まだ大丈夫なんですが…
だからこそ、小学校の勉強、とりわけ
学校の授業を聞く態度は重要だと思います。
もし、小学校の勉強に既について
いけなくなっているのなら、極力早いうちに
塾に通わせておいたほうが良いんじゃないか?
と思うようになりました。