シアワセ~形の無いもの~
今日の朝、虹が出てました。
西の空にくっきりはっきりと。
何て言うのでしょうかね、
「近い」って感じでしたよ。
虹をこんなに近くに感じるのも
珍しい事です。
今日の朝はちょこちょこ信号に引っかかって
若干イライラしていたんですが
ふっと外を見てみたらキラリとこの虹です。
自分自身の心の小ささを感じつつ
感謝の気持ちを込めて
信号待ちの間に撮ってやりました。
虹といえば
小学校?中学校?の国語の時間に
勉強をした「虹の足」っていう詩を
思いだしますね。
けっこう最近まで
教科書に載っていたような…
簡単に詩の内容を説明すると
バスの中にいた作者が
「虹の足」を見つける。
今まさに架からんとする虹。
虹の足は小さな村と
いくつかの家をすっぽりと抱く。
それを見た作者が叫ぶ
「おーい、君の家が虹の中にあるぞォ」
でも多分その事実には
気づいていないであろう村人は
誰も外に出てこない…
そこで結びの言葉
そんなこともあるのだろう
他人には見えて
自分には見えない幸福の中で
格別驚きもせず幸福に生きている事が―。
今思い出しても良い詩だと思います。
情景が頭に浮かびますもんね。
結びの言葉は実に深いです。
実際にいますよね、そういう人。
「お前幸せそうだな」って
声を掛けた時に「え?何が?」と
返ってくるアレです。
私の事を外から見た時に
「幸せそうだな」って思う人もいるでしょう。
でも私自身はその幸せに
気づいていないんです。
なんか勿体無いですよね(笑)
もっと勿体ないのは
外から見れば幸せそうなのに
自分自身は不幸せだと思っている人です。
よくいるじゃないですか、
「私は悲劇のヒロインなので憐れんでください」
みたいな人(笑)
まぁ、でもその話はよくよく聞いていると
ただの自慢話だったという事もよくありますよね。
そういう場合は心からこの人は
幸せそうだとは思えないからまた面白い(笑)
つくづく幸せって奴は
形の無いものであることを思い知らされます。
自分が認識するしかないモノであり
時折、他人しか見いだせないモノでもある。
もちろん他人にはわからないであろう幸せもある。
だからこそ「知らず知らずのうちの幸せ」であろうが
日々幸せに過ごせている事実に感謝しながら
生きていくっていうのは大事だと思うんです。
それが「達観」するって事なのかなぁ。
って思うようになりました。