子供たちの意識改革
今年高校受験をした生徒たちは
まだ現行の大学受験(センター試験)を
受ける世代のはずですが、
公立高校入試問題を見る限り
完全に「移行期」が反映された
問題だった気がします。
説明させる問題=表現力を問う
って事ですよね。
「右に倣え」を良しとした今までの
教育方針とは180度変化します。
個人が各々の考えを持ち、
それを表現する。
各々は個人の考えを尊重し
そこから自分の考えを作り上げる
こんな感じでしょうか。
…っていうことは「意識」として
常に物事に対して意見を持てる
ようになりなさいって事だと思うんです。
「仲良しの太郎君とおんなじ~」
って言っているようじゃダメって事ですね。
難しい事ですよ。だって言ってみれば
「1億人総トーマス・エジソン」だ(笑)
社会の仕組みまで変わってしまうかもしれない。
今の子供たちが全て自分の考えを持ったら
狭間世代は大変ですよね。
右に倣えが当たり前の社会において
あーだ、こーだと自分の考えをペラペラと
しゃべり出す新入社員…
一旦、その摩擦は置いておいて
どういう意識改革が必要なのかを
考えてみました。
第一段階としては「なぜこうなるのか?」を
しっかりと分析できる力を養いたいですね。
別に自分で研究しなくてもよい
色々な資料を調べる事さえできれば
ある程度の判断がつくでしょうから
それでいいと思います。
第二段階として「じゃあこの場合は…」と
推理・推測できる力が欲しいです。
推理・推測から証明に向かうまでの
ワクワク感を覚える必要があると思います。
自分はこう思う~やってみた~結論
これを様々な事象に対して繰り返すんです。
ここまでが「自分で調べる」「自分で考える」
「自分で判断する」って事でしょう。
第三段階は「なるほど面白い」と
他人の意見や結論に耳を傾ける力です。
実はこの能力こそが一番大事ではないかと
私は思うのです。
どうしても自分の意見を持っている人は
他人の意見を全く聞こうともしない人が
多い気がします。「自分が正しい」と思うのは
勝手ですが、それではせっかくの個人の意見が
自分の所で止まってしまうのです。
否定するのではなく、
そこは問答してもらいたいんですよね。
「君の意見は面白いけど、〇〇の場合はどう?」
という具合に。
これを推進すべく行われるのが
アクティブラーニングです。
グループ学習なんかもその一つだと思います。
それが普通の教育となるのであれば
幼児教育から変化させなければいけません。
「前倣え」を教えるのではなく
各々に一番キレイに並ぶには
どうしたらいい?と聞くとか(笑)
「一億総トーマス・エジソン」になったら
この国は凄い事になるんだろうねぇ。
全員が個人経営者として独立するのかもね(笑)
政治の政党も一人一党になるかもしれないし…
社会が形成できるかが心配になってきた私は
まだまだ旧体制のアカが抜けきってない
からなのかもしれません(笑)
いずれにしろ教育方針の転換は
天下の大計ですから、中途半端で終わるような
事だけは無いように、
文科省さんも頑張っていただきたいです。