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哲学だもの<Part2>

  • 執筆者の写真: 大井
    大井
  • 2021年10月6日
  • 読了時間: 4分

「人間は考える葦である」

っていう言葉…超哲学すぎて

もう何言ってるかさっぱりですよね(笑)


私は、大学の授業(一般教養)で

「哲学」の授業を取って勉強しましたが

その最初の授業に出てきた言葉です。


教授は一生懸命説明しておりましたが

もうチンプンカンプンでして、

確か授業始まって10分経たずに

夢の中へ直行してましたね…


さて、昨日の続きでしたね。


「凡人は他人を批判するが

 偉人は他人から学ぶ」


これは、私の実体験です。

前にいた職場で私はエリアマネージャー

をやっていたことがあります。

マネージャーってのは、いくつかの教室の

教室長の上司で、教室長の教室運営について

あーだこーだと意見し、改善させ、

チェックしに行ったりする役職です。

当然、生徒数を増員できるように

営業的な指針を伝えたりもしてました。


私はマネージャーになって

初めて他人が運営する教室を

覗くことになったのですが、

教室長それぞれのアイデアや工夫が

随所にあって感動したのを覚えています。


「こんな事してるんだ。すごいな」


その効果はともかく、教室長たちは

自教室の生徒の状況に応じて

考えて、アイデアを捻りだし、

それを実行しているという事実に

とても嬉しくなったんです。


私なんかどちらかというと

木でいう所の幹の部分だけは

確実に押さえて、枝葉の部分は

あまり手をつけない人間でしたので…


自作の地理プリントや

英語の発音記号を読めるようにするプリント

トイレの勉強にまつわる格言

学生講師に対する指示書の工夫など


目にウロコっていうんでしょうかね。

スゴイスゴイといつも興奮してました。


ある時、自分一人が感動するのも

なにか勿体ない気がして、

自分の部下たちに各々を訪問させて

みました。就業後に各教室に行く事は

あったようですが、業務真っ最中の

他教室を覗く事は無かったと思ったんです。


当然、遊びに行かせている訳では

無いので他教室を訪問した教室長に

レポートを提出させたんです。


しかし、レポートに記載されていたのは

自分が訪問した教室の「欠点」のみ。

下駄箱が汚いだの、本棚が汚いだの…

ハッキリ言ってアホでもわかる内容。

そんなものを見つけさせるために

訪問させたわけじゃないんですけどね…


本当に当時の部下たちには

申し訳ないんですけど

これが「差」なんだろうなと…


欠点よりも目新しいものを

見つけられる能力があるかないか。

その新しいものについて

質問する事ができるかどうか。

これが優秀な教室長と

そうではない教室長の差なんだろうと

私は思うんです。


それ以来、最初感動した

各教室の工夫やアイデアに対しても

ただの独りよがりだったのか…と

思うようになりました。

「俺はこんな事をやってる!凄いだろぉ」

と思わせたいだけの代物だったか…と。

懐疑的に思うようになりました。



個人塾を始めてからの話ですけど

ある時、某教材会社の社長さんから

「個人塾の塾長は孤立しがちなので

 私が音頭を取って年に2度

 ミーティングをやってるんです」

という話を聞いて参加させてもらいました。


もう、すごいのなんの!

「ほぉ~そんな事やってんだぁ」って事ばかり!

そして、それらの発表について

質問出まくりなんですよね。


やっぱり独立して何年もやってる

個人塾の塾長先生は違うなぁと

こっちは本当の意味で感動しました。


強豪の塾がひしめく中、毎年必ず

一定数の生徒を抱えているのは、

しっかりと結果を出しているから

なのだと思います。


そして、その結果を出す為に

考え出された企画・アイデアは

各塾の死活問題であるわけで、

前述した「見てくれの代物」とは

似て非なるものである事がわかります。


その証拠に他の塾の施策についての

喰いつきが全く違うんですよ。

各塾とも自分の生徒たちの為を

本気で考えているからこそのアイデアであり

それに対して質問するのは、自分の生徒にも

生かせるアイデアであろう事が

わかっているからこそなんですよね。


哲学の授業では眠くなった私も

このミーティングは目玉が

ランランしましたもの!


…でも、残念な事にその社長さん、

亡くなってしまったんです。

それ以来ミーティングやってないもんなぁ。

また、色々な工夫やアイデアを

聞いてみたいなと思う今日この頃です。


 
 
 

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