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人柄の良さ


人柄って学力よりも育てるのが

難しいと思うんですよね。


私は生徒のいろいろな所を

見ているのですが、学力と

比例しないものは人柄です。


例えば、授業が終わった後に

机の上の消しゴムのカスを

集めて捨ててくれる生徒。


今、私の教室には確実に

それをしてくれる生徒は

たったの二人です。


女の子っていう印象が

あるかもしれませんが、

これをしてくれるのは

男の子です。


学力が高いというワケでも

常に周りに気を配っている

というワケでも無く、

どちらかというと、

不器用な感じの生徒で

一見すると、おおよそ

そんな事をしてくれそうも

ないイメージではあるのですが

彼らは確かに毎回それを

してくれる生徒たちです。


こういうのってどうやって

育てるのでしょうね?

本当に当たり前にそれを

してくれるんですよ。


私はそれを見ながら、

「ありがとう」と必ず言います。

同時に保護者の方の顔が脳裏に

フッと浮かびます。

「お母さん、お父さん、

この子、こんな事が当たり前に

できる子なんですよ。

素晴らしい育て方をされてますね」

って思っています。


私は塾の講師ですが

そういう何気ない行動を

スっとできるこの生徒たちを

尊敬しております。


もちろん

「無意識でそれをやっている」

からこその尊敬です。


仮に他の生徒がこのブログを見て

同じことをしたとしても

それは「やらなければならない」と

判断してやっているワケでしょう?


そして、私はこうも思うんです。


無意識でそれができる人間に

意識的にやる人間が

敵うわけが無いんです。


絶対的な差ですよ。


何もしなくてもできる人を天才

つきつめて練習する事で

できる人を秀才と呼びますが

秀才は天才には敵わないんです。


私も二人の娘の父親ですから

いつだって「我が子が世界一!」

と考えるOB(親バカ)党の

幹事長クラスであると自負して

いるわけですが…(笑)


上記のように無意識で

モラルの高い行動ができるのか?

というと我が子たちでも

まぁ、できないでしょうね(笑)


消しゴムのカスを片付ける

だけではありません。

当塾の初年度生の中に

うちの塾のパテーションの

ねじ止めが甘くなっていると

「先生、ドライバーないの?」

って言って、ドライバーで全ての

パテーションを直していた生徒。


各パテーションに設置してある

ホワイトボードを毎回キレイにして

帰っていく生徒など

無意識でモラルの高い事を

してくれた生徒はたくさんいるんです。


必ずしも彼らは学力が優秀という

わけではありませんでした。

(失礼な話ですけど…)

学力と人格は比例しない

これは何年も塾講師をして

わかった事です。


当然、優秀な学力を有し、

さらにこのような事が

普通にできる生徒もいましたが

あまりそこは関係ない気がします。


一つだけ言えるのは、

そういう心遣いができる子なら

将来はあまり心配しなくて

いいのではないかと思うんです。


他よりも優れている点が

努力ではどうにもならない事

であるというならば、

それは天才ですから。


世の中のOB党の皆様、

もう一度、我が子のふるまいを

冷静に見て下さいね。


「うちの子こんな事ができるんです」

って言ってる先で、自分で出した

ゴミすら片付けられない子供なら、

それは「凡人」です。


ま、それはそれで

良いじゃないですか。


世の中は天才も秀才も凡人も

いる中で成立しているんですから。

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