スクールウォーズ
もう少しでラグビーW杯が日本で開催されます。
いまいち日本では盛り上がりに欠けている気がしますが
テレビでも、我らが北海道が生んだスター大泉洋さん
主演の「ノーサイドゲーム」というラグビーが絡む
ドラマが放映されていたりするわけです。
でも、私の世代はラグビードラマといえば
タイトルにもしてある「スクールウォーズ」でしょう。
京都で一番悪名が高い不良学校のラグビー部に
元ラグビー日本代表の教師が赴任し、不良たちを
更生しつつ全国一位を目指すというドラマでした。
私が塾の講師になる事が決まった時に、
DVDを借りてきて全部見たドラマです(笑)
現在放映されている「ノーサイドゲーム」は
完全なフィクションですけど、スクールウォーズは
モデルになった学校と教師がいて、
かなり忠実に再現されたドラマだったのをご存じですか?
2000年にNHKの「プロジェクトX」という番組で
それが取り上げられて、今でもyoutubeで見ることが
できますけど、事実はもっとすごいんですよ。
スクールウォーズでも、最初の試合で大敗を喫し
生徒たちの悔しさを思って涙を流す監督と
試合の後に、今まで反発していたはずの不良たちが
「悔しいです!」って泣き崩れるシーンがありましたが
ここ、事実だったんです。山口先生はプロジェクトXの
スタジオでインタビューを受けながら答えていました。
あの時の生徒たちの泣き声は、伏見工業ラグビー部の
産声だった気がします。今でも、泣き崩れる生徒たちの
姿が目に焼き付いていますよ…
なんと、熱い言葉でしょう。
そこから伏見工業ラグビー部は生まれ変わります。
山口先生の教えを守り、京都一と言われたワルたちは
心を入れ替えて練習に打ち込み、なんと1年後の
同じ大会で、京都府大会決勝まで勝ち残り、
あの最初の試合で大敗を喫した全国準優勝を経験した名門
花園高校に勝ち京都一のラグビーチームとなります。
これが1976年の事で、1980年には国体と全国大会で優勝。
京都一のワルが巣くう伏見工業ラグビー部を就任5年で
全国優勝させるんですから、すごいですよね。
生徒たちと接する仕事をしている私としては
この山口先生の心構えというか気持ちを
教育者は忘れてはいけないと思うんです。
こどもたちに負をつける前に、こっちの涙が
込み上げてくるくらいの気持ちを出してあげてよ!
本当にその通りですよね。
もっと生徒に寄り添って、生徒の心のことも考えて
自分の子供だと思って接する。
自分の子供は一生、自分の子供です。
預かった生徒たちにも一生寄り添っていくくらいの
気持ちで接していかなければ、本当の生徒たちの力は
引き出せないのかもしれません。
私自身もそういう教育者になりたいと思っています。