話を聞く人・聞かない人
話を聞いている人と聞いていない人では
やはり学習能力が変わってきます。
今までの生徒を見ていても、その傾向は
確実にあるんですよね。
聞いている・聞いていないで2択になりますが
その2択からさらに分岐します。
すごくちゃんと話を聞いているように見えて
全く聞いていない生徒もいれば、
全く聞いていない素振りを見せて、
しっかり聞いている生徒もいます。
授業をしていても、「ここ、わからないです」
と何でも質問してくるのですが、その考え方は
全く聞いておらず「答え」だけを聞こうとする
生徒もいれば、「答え」がわかっても、
「じゃあ、こういう場合はどうなるの?」と
考え方に固執する生徒もいます。
「答え」のみにしか興味の無い生徒は残念ながら
成績は上がりません。考え方に固執する生徒は
間違いなく成績が上がります。
そもそも、なぜ話を聞く子・聞かない子に
分岐してしまったのでしょうか。
話をしている人がいる→それを聞かなければならない
自分が話をしている→人に聞いてもらいたい
この双方向がしっかりと幼少期にできていた子は
比較的話を聞こうとする傾向がある気がします。
当然、幼少期の子供が話をしたり、聞いたりする相手は
親御さんなのですが、現代では親御さんが全てお子さんの
話をじっくり聞いてあげられる時間が確保できているか
といえば、残念ながら確保できていないのが実情でしょう。
親御さんが、しっかり話を聞いてあげようとしても
「忙しそう」な素振りをみせれば、子供はすぐに
気が付きます。よって「答え」を先に言おうと
するようになるんです。それが、答えのみにしか
興味のない生徒を生み出します。
「どのように考えるのか」という過程を飛ばし
結果だけにこだわる人間はそうやって生まれるのです。
中にはそれ以外の原因により「理屈」の部分に
興味を持つようになり、人の話を聞く事が面白い
と思うようになる子供もいるようなので、一概には
言えないのですが、少なくとも親御さんとしっかりと
会話する時間も与えられず、ずっとテレビばかり
見ている子供に関しては「話を聞く」という能力が
著しく低下していると思われます。
人の言う事を聞けない人間には
将来どんな災難が待ち受けているか…
社会人を経験されている人ならわかりますよね(笑)
三つ子の魂百までって言葉があるので、
中学生にその傾向を修正させるのは難しいですが
「対話型」を看板に掲げる私の塾としては
何とか人の話を聞ける人間を育てたいと
思っている次第でございます。