カプリコン・1
今日は昼間に何となくテレビで映画を見ていた所
ものすごく引き込まれる内容だったので、
その紹介をさせて頂きます。
タイトルになっている「カプリコン・1」という映画
1977年に上映されていたそうなので、
私が生まれた年です。
観たい人は、この先ネタバレがありますので、
このブログを見るのを今すぐ止めて下さい(笑)
有人宇宙探査でアメリカとソ連がしのぎを削って
いた時代、カプリコン・1という宇宙船を飛ばす事に
なったNASAですが、なんと、その宇宙船は
有人宇宙船としては欠陥品だったんです。
しかし、世界的なメンツを優先したアメリカ合衆国は
3名の宇宙飛行士を「載せた事」にして、
カプリコン・1を宇宙に飛ばします。
ミッションは火星の探査。
探査自体は機械がやってくれるので、
別に宇宙飛行士は必要ないのですが、
「人間を火星に飛ばしたという事実」をでっちあげて
カプリコン・1が地球に戻ってきたところで、
3名の宇宙飛行士が本当に帰ってきたかのように
装うはずでした。
宇宙からの映像なんかも映画の様に作った上で
世界中に流し、傍から見れば本当にNASAが
有人宇宙船を火星に飛ばしたように見えていたのですが
問題が発生します。
「有人のはず」のカプリコン・1が地球に戻ってくる
途中の大気圏で燃え尽きてしまうのです。
このままではアメリカ合衆国に殺されてしまうと
考えた宇宙飛行士3人は、隔離されていた
軍事施設から脱出するのですが、政府は彼らを
追いかけます。本当に殺そうとしていたのです。
そんな中、有人火星探査自体に唯一疑問を感じていた
記者が独自にそのスクープを追うのですが、
その動きに感づいたアメリカ合衆国の政府機関に
何度も命を狙われます。最終的には、この記者が
唯一逃げ続ける事ができていた宇宙飛行士を救う…
という内容です。
何でしょう、普通「宇宙もの」の映画ってSFチックな感じが
強いんですけど、この映画は政治・謀略・サスペンス
が絡み合っているんですよね。一つの物語として
ハラハラ・ドキドキするには十分な仕上がりの映画だったと
思います。特に、私が生まれた1977年と言えば、宇宙映画の傑作
「スター・ウォーズ」「未知との遭遇」などが公開されています。
そんなSFバリバリの宇宙ものに対して、このカプリコン・1は
その夢を良い意味でぶち壊してくれるような映画でした。
宇宙開発っていうのは、そういう国と国とのメンツの
ぶつかり合いがあり、時に謀略が渦巻く政治の話でも
あるという現実を訴えかけるような内容の映画です。
もちろん、フィクションですけどね。
ドロドロとした政治の話っていう点では、
ノンフィクションなのかもしれません。
国家から命を狙われるという恐怖を
カメラワークで表現していたと思います。
映画館で見たら、さぞ怖いシーンだったと思います。
内容を聞いてしまっても観たいという人は
DVDもあるらしいので、どうぞご覧ください。
個人的には最後の飛行機のシーン好きだなぁ。
飛行機を飛ばすまでのやりとりが面白い(笑)
いやぁ~たくさん映画を観てきたと思っていたけど
まだまだありますね。面白い映画。
また紹介したい映画があったらブログに載せます。