役者になれ
おお、GW休みの前に五者になれ特集がピタっと
終わりそうですね。出たとこ勝負でブログを
書いている割にはズバっと終わるという。
…我ながら、できる!
本日は「役者になれ」という話をします。
これは、保護者の方なら何となくわかるのでは
ありませんか?社会人なら誰しも役者に
ならなければいけない瞬間ってあると思うんです。
特に人と接する仕事をしている人は客に対して
演技をしなければいけない瞬間があるでしょうし、
人と接する事が無くても、同僚や先輩・後輩がいる
ならば、素の自分では無い自分が、その対応を
しているという事に気付くでしょう。
教師や我々塾講師は、自分の世代とは
大きくかけ離れている子供たちの世代と接してますので
接している間は100%役者ですよね(笑)
もっと言えば、今まで話してきた五者のうちの
四者についても「それを演じている」という事に
なるのかもしれません。芸者や易者なんか、特に
「演じる心意気」がなきゃできない事ですからね。
特に私がスーパー役者になるのは、
生徒に厳しく指導する時でしょうか。
いわゆる「叱る」という事です。
「怒らずに叱る」という事を意識して演技してます。
セリフを選ばなきゃいけないんです。
突き放すのではなく、それでいて妥協するでもなく
「君の事を考えているから、言っている」
という事を強く意識して、熱く激しい時もあれば
時に冷静に…とにかく難しい。
う~ん。そう考えると、役者だけではなく
演出も手掛けている事になるんですね(笑)
教師や塾講師における演技の中で
一番やってはいけないのが
「聖者を気取る事」だと思ってます。
「私に聞いてごらんなさい。
どんな問題でも即答で答えてしんぜよう」
みたいな塾講師が一番信用できない(笑)
「あれ?難しいぞ、この問題…」ってなった時
一番、情けない姿をさらす事になるんです。
私が高校生だったころの数学の教師が
それでした。私の担任だった、そのベテラン教師は
「いいか、お前らこんなの簡単にできるからな」
みたいな生意気な事をいつも言っていたのに、
とある日の授業中、問題の解説の途中で
「イっ?!」という言葉を残して、完全にフリーズしたんです。
実は、その教師、フリーズした部分ではなく、
それ以前の段階で既に間違えており、それには気づかずに
そのまま計算すると「解なし」になってしまう事にだけ
気付いてフリーズしたんですよ(笑)
あと10分くらいあった授業時間の間中
ずっとフリーズしたまま動かず…
さすがに、あと5分…って時に、黒板前の生徒達が
あーでもない、こーでもないと教師に助け船を
出したんですけど、なんと聞く耳持たず(笑)
後に京都大学へ進学したクラスメートが、
一番まともな事を教師に進言していたので、
生徒一同は、そのベテラン教師が書いていた板書を
ノートから削除し、クラスメートが固まっている教師に
伝えている内容をノートに書きだす始末(笑)
授業終了のベルが鳴った瞬間に教師は
「じゃ、次回は続きからとする」と言って
早々に教室を出ていきました…
申し訳ないけど、教師として本当に恥ずかしい。
だったら最初から「何だってできる感」を出さずに
難しい問題は難しいと認めた上で、生徒目線に
立てる教師であるという演技をするべきだったと
私は思います。そういう「役者設定」を間違えてしまうと
20年以上経った今も、この通り元生徒に叩かれてしまう(笑)
ま、私にとっては、その名の通り「反面教師」です。
「こういう先生にはならないぞ」と思って今の私が
あるわけですから(笑)
さ、明日はプラスワンの「記者」の説明と、それ以外に
なるべき可能性のある「~者」について書きましょう。