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易者になれ


さて、五者になれシリーズも4つ目の「易者」です。

易者さんってあんまり見なくなりましたね。

やっぱりこの時代、占い師なんていうのは、

よっぽどの実績がなければ生きていけない

って事なのでしょうかね。

でも、教師はその「易者」にもならなければ

ならないという…どういう事なのか?ってのを

私なりにご説明いたしましょう。

占いって何を基準にしているんでしょうね?

そればかりは私もよくわかりませんけど、

私たち塾講師は授業や、その合間の

コミュニケーションを通じて、生徒の特長を

見ています。勉強は苦手だけれども、

人と話をするのが上手な生徒とか、

寡黙だけれども、実はすごく負けず嫌いで

間違えた問題は必死で見直している生徒とか…

そういう特長から、その生徒は将来何を

目指すべきなのかっていうのを、アドバイス

したりするんです。

私が塾の教室を持ったばかりの時に

初めて授業をした小学生がいましてね。

この生徒は中学を卒業するまで、塾生で

居続けてくれた生徒なんですけど、

まぁ、友達の多い子なんですわ。

それも、そのはずで、この子は人の懐に

飛び込んでいくのが上手というのでしょうか、

年上には可愛がられるだろうし、年下には

面倒見のいいお兄さんと思われるだろうし、

とにかく人が良い。

お母さんとの面談の時に、私はその話をよくしてまして

「将来、営業になったら絶対にトップセールスになれますよ」

なんて言っていたんです。

私が独立して間もない頃に、

この生徒が遊びに来てくれまして、

とっくに社会人になっておりましたけど、

職種は私が予測した通り「営業」で

セールスも順調だったようですよ(笑)

こうやって、私も易者としては

実績を積んでいるんですね(笑)

でも本来の塾講師の占いは、そんな遠い将来ではなく

近い将来=高校入試についてでしょう。

大抵の生徒は高校についての前情報などを知らず、

行きたい高校すらハッキリしていない事が多いものです。

そこで、私が生徒の現状の学力、将来やりたいこと、

素行や性格などから、その生徒に一番向いている高校を

アドバイスいたします。

「〇〇君は南高というよりは旭丘高校向きだと思うよ。」

「△△さんは、是非、藻岩高校へ行くべきですね。」

こんな感じです。

いつぞやの生徒は、自分自身の事を

「バカ」だと思っていたらしかったのですが、

授業して感じたのは、すごい頭の回転が速い生徒で

鍛えれば大化けするだろうな…っていう事でした。

そこで、私からの提案で志望校を2つ上げるのはどうか?

という事を提案したんです。

その時のお母さんと生徒本人の「キョトン」とした顔(笑)

今でも覚えていますよ。

でも、その生徒は案の定「大化け」しましてね、

メキメキと学力を伸ばし、見事に私の言った通りの

高校に合格しました。合格発表の日に

「先生のお陰です」とお母さんから電話を頂きましたけど

私は勉強の面でその生徒を支えたのではなく、

「目標を与えた」という点では、確かに

力添えできたのではないかと思っているんです。

その生徒は、その高校から北海道教育大学(札幌)に

見事に合格して、今は学校の先生では無い仕事についてます。

なんで教育大学に行ったんだろうか…(笑)

「人生に影響を与える一言」を責任を持って伝える…

これが塾講師の易者としての役割なのかもしれませんね。

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