応用力を問われます。
本日の北海道新聞に2022年度から
公立高校の入試に「応用力を問う問題」を
入れていくという記事が載ってました。
これは裁量・標準関係なく、
共通問題でも出していくという事らしいです。
塾の講師として
小学生・中学生を教える側にすれば
「おいおい…」っていうのが最初に出た言葉です(笑)
学校の授業の中で基礎的な部分すら
完全に教え切れていないのに、応用力とか…
これは学校の先生が悪いんじゃないんです。
千差万別の学力の生徒について、集団で授業をするときに
「どこに合わせるか」って事なんだと思うんです。
応用力に対応できる能力を持つ子たちだけを
ターゲットにすれば、そりゃできるようになるんでしょうが
小学校の時から、完全に勉強が苦手の生徒もいるわけで、
その子たちを無視するわけにはいかないから
応用までガッチリ教え込む余裕が無いんです。
塾に関していえば「通知表オール3以上」とか
入塾しようとする生徒にハードルを設けるパターン。
入塾テストを受けさせて、応用力をメインに指導するコース
基礎を固めるコースなどに振り分けるパターンなど
学校ではできない事が普通にできるんです。
ただ、集団塾はコースを分けると、それだけで
心理的な差別を感じて嫌な気分になる保護者もいるようです。
ま、塾にしてみれば心理的ではなく
露骨にそこは差別しているんですけど(笑)
義務教育の公立中学校が
そんなことしたら大変な事になりますよね。
我が塾の場合は個別指導ですからね、
どんな生徒にも対応できるんです。
基礎を固めなければいけない生徒、
基礎的な内容だけでは「物足りなさ」を感じるので
応用をメインに指導していく生徒などなど。
個別指導は科目によっても内容を分岐させられます。
例えば、数学は応用メインだが、英語は基礎的…みたいな。
今の時代、塾と言えば個別指導みたいな構図に
なっているのはこれが理由でしょう。
さて、応用力を問う…って具体的にどんな問題か?
っていうのはわかりません。「応用力」っていう言葉自体が
抽象的な言葉ですからね。
思いつくのは小学校で百分率(~%)の単元を学びさえすれば
例えば、原価80円の品物に75%の利益が付くように定価をつけたが
あまり売れないので定価の20%引きの売値をつけた場合に
利益率はどうなるか…みたいな問題も応用力だと思うんです。
でも、これができる小学生が
そこらへんにゴロゴロいると思いますか?(笑)
考えてもみれば「原価・定価・売値・利益率」って
言葉の意味を教えなければ、わかるわけ無いんですよね。
よく大人たちに言われるんです。
「そういう言葉の意味も学校は教えないのか?」と。
私が学校側の言い分を代弁しましょうね。
例えば30%=30/100(0.30)であるって事すら
チンプンカンプンな児童が多い中で、
利益率の話なんかできますか?(笑)
年配の方は「塾だぁ?そんなもの学校で用は足りるだろ?」
って言う方が多いですけど、塾が必要とされる理由は
「地方自治体(教育)」が必要とする部分を教えられるほど
教育現場に余裕は無いから…なんですね。
新年度が始まります。2022年度といえば、「新1年生」の皆さんです。
いつでも入会のお問い合わせをお待ちしていますよ(笑)