イチロー選手
私にとってのイチロー選手っていうのは、
残した実績が凄すぎて、ある年から、
「活躍して当たり前の人」となってしまい、
記事を追いかけるのをやめてしまった選手です。
世に言う「一発屋」の方ばかり注目してしまうのは
私だけではないでしょう?
でも幕を引いてみれば、
日米通算安打数が4257本…
この凄さがよくわからない人に
簡単に説明すると、
今の日本のプロ野球でも通算で2000本の
安打を打てば、かなりの強打者だと
思われているわけです。
それが、イチロー選手は
その2倍もの安打を打っている…
しかも大抵、安打数が2000本に到達するのは
30代半ばから終わりくらいなのですが、
イチローは31歳で2000本に到達しているんです。
日本では1278安打でメジャーに行っているので、
残りの722安打はメジャーで打っているんです。
世界中からトンでもない年俸で集まってくる
名前の通りのメジャーリーガー達から、ポンポンと
打ちまくり、最終的に4257本ですよ…
本当に凄いことだと思います。
元日本人メジャーリーガーの岩村さんが
とても良い事を言っていました。
「野球の神様っていると思うんです。そして、イチローさんは
そこに一番近くまで行った人だと思います」
本当にそうかもしれません。
毎日、完全なルーティンの中で体を作ってきたイチロー選手。
メジャーのシーズン安打記録を抜いた日も
毎日、缶ビールは1本って決めているけど、
今日は2本にしようかな…だって(笑)
この完璧なまでのルーティンの継続が、仏教用語でいう
「悟り」の境地をひらいたのではないかと思うのです。
「悟り」っていうのは、真理に目覚める事、
涅槃の境地に至り煩悩から解放される…
すなわち、一番、仏に近い所へ行くという事です。
その姿勢は、時には人に「厳しすぎる」とか「変わり者」
みたいに指をさされる事もあったでしょうが、
その姿勢を貫いたことが、昨日までのイチロー選手を
この世界に誕生させたのではないかと私は思います。
「最低50歳までは続けますけどね」っていうのが
40を過ぎたイチロー選手がいつも語っていた事。
本当にこの人なら、50歳までやるんじゃないか?って
皆が思っていた事でしょう。
でも、本当にお疲れさまでした。
今まで夢を見させてくれてありがとうございました!