公立受験問題:数学③
まだやるの?って声が聞こえてきそうですが
ここからが重要なんです!
裁量問題の大問5ですね。
問1は関数と三平方の定理と相似の融合問題です。
線分OAの長さは△AOBが直角三角形なので
三平方の定理で求められます。
「Aのx座標が5」なので、OBの長さは5となり
ABの長さは12となります。三平方を使わずとも
問題を解きまくっている生徒は「5:12:13」を
知っている事でしょうから、OAの長さは「13」となります。
次の問題は相似を使って長さを出し、そこから座標を
求めれば、OC(原点とC)を通る直線の式(比例の式)
に当てはめれば出ます。
AB上に点Cを取り、線分OAに垂直な直線を引くと
△AOBと△ACDは相似になるのがわかりますか?
AD=3なので、対応する辺がAB(=12)より
相似比は4:1となります。ACは斜辺なので、
4:1=13:xからACの長さは13/4となります。
Cの座標はAB-ACを引いた長さで求められるので
12-13/4より35/4なのでCの座標は(5,35/4)です。
y=axの式に座標を当てはめて、aを出せば
「y=7/4x」となりますね。
問2は資料の整理と連立方程式の融合ですね。
(1)は階級値×度数の合計÷度数で出ます。
(2)に入る前に表の階級値×度数で出せる所を
出してしまいましょう。上から45、飛んで、飛んで
90、55です。それから度数合計の24人から出ている数字を
引くと18人となる事を予め仕込んでおきます。
その上で、アをxと置き、イをyと置けば
x+y=18と25x+35y=720-190っていう式が立つので
これを解くとx=10でy=8となり「アが10人、イが8人」が出ます。
さあいよいよ最後の問題です。
1年生は6人で同じ階級に入る事が前提です。
ここら辺が「簡単すぎる」と言われる所以ですね(笑)
30人の握力の平均値が29㎏であることから、
30人の階級値×度数の合計は…から埋めていくなら
「30×29=870であり、870から720を引くと1年生だけの
階級値×度数の値150を求める事ができ、
それを度数の6で割ると、25となる事から
1年生の階級は20以上~30未満である事がわかる」
こんな感じでしょうかね。
ふぅ~終わった(笑)
私、塾の講師を20年近くやってますけどね、
受験問題の数学で、こんなに素早くしかも
ミス無しの満点を取った事は今までありませんでした。
問題を見て「どうやってやるのかな?」と考える隙もなく
ただ黙々と問題を解き終えたら満点だった…みたいな。
学校の期末テストの方がよっぽど難しいと思います。
でも受験生たちはそれなりに困りながら解いたんじゃないかな?
人生がかかっているんですから…その重圧が邪魔して
トントンの問題っていうんでしょうかね(笑)
裁量で46点、標準で37点くらいが
私の感触の平均点と言っておきましょう。
ようやく数学の解説が終わりました。
あと、理科くらい見ておきましょうか…