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いじめられっ子の大逆転(2)


昨日の続きです。

突然塾に現れた二人の女の子。

そのまま入塾となりましたが、その面談のさなか

Bさんによってケチョンケチョンに言われていたAさん。

いよいよ、実際に授業をすることになりました。

Bさんが、Aさんを貶すのはなぜなのか?

本当にBさんの言う通りに勉強のできない生徒なのか?

これを確認すべく、私が授業を担当しました。

確かに問題に対する正解率はBさんの方が

上だったのですが、授業をしていてAさんが

問題を解けない理由が何となくわかったんです。

パターンは二つあって

「問題が何を尋ねているのかわからない」

「問題に対して何を答えたら良いのかわからない」

の二つです。決して問題を読めないとか、

計算の仕方がわからないのではありません。

そこで、私はAさんには問題がどういうことを

聞いているのかを簡単に説明してから

問題を解かせてみたんです。

解けます。バッチリ丸がついていきます。

Aさんは何を聞いているのかがわかれば、

ガンガン解ける力をもっていたのです。

Bさんに関しては独自の世界観があって、

私が指導したとしても、あまり受け入れてくれない…

というかマイペースな所が散見されましたが

Aさんは指導されたところは素直に受け入れます。

「こうやってみると、簡単に出せるよ」

と塾的な解法を教えると、みるみる計算も早くなるんです。

そうして、マイペースなBさんと素直なAさんの学力は

どんどん近づいていき、中学2年生になると

内申ランクでAさんはBさんを上回りました。

これに対して、Bさんが嫉妬に狂っているのか?

というと意外とそうでも無いんですよね(笑)

ただ、何気ない会話の中でBさんはAさんに対して

「私がこの塾紹介したんだからね。少しは感謝しなさいよ」

って言ってましたけどね(笑)

でもAさんは相変わらず物静かな感じでしたね。

基本的に入塾面談時の「乾いた笑顔」のままでして

それでも、授業の時はウンウン頷きながら色々してくれる

感じの生徒でした。

いよいよ中学3年生となり、受験が近づいてくると

志望校を決めますが、Aさんの志望校は地元の進学校でした。

内申ランクは一つ足りないものの、例年の実質倍率と、

Aさんの学力の伸びを見て私としてはGOサイン。

BさんはAさんより一つ下の高校を志望校にしてましたが、

正直、こちらは厳しい感じです。例年、倍率が高く平均ランクで

受験してもほとんどが落ちてしまうような高校でしたからね。

私自身はGOサインを出せずにいたのですが

なんせマイペースな生徒でしたから、私が「厳しい」と

言った所で翻意するような生徒では無かったので、

「最悪、倍率を見て決めましょう」という事にしていました。

倍率はAさんの受験する高校が、実質倍率1.1倍だったので

私自身は「多分、合格だろう」と内心思っておりました。

Bさんの受験する高校に関しては「1.8倍」と

何が起こるかわからない高倍率だった為、Bさんの

保護者を呼んで三者面談を実施。志望校変更で、

一つ下の高校を受験してもらう事にしました。

これで準備万端、あとは生徒達が頑張るだけ…

と胸をなでおろした私でしたが、受験直前に衝撃的な事が発覚します。

っと、ここで今日は終わり。

明日に続きます。

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