時間は言い訳の道具じゃない
うちに来る生徒の中には、
テストの点数が悪かった原因として
「時間が無くて全部できなかった」と
言ってくる子もいます。
でも、この言葉、社会人の多くは
「いや、ダメだろ」って思いますよね(笑)
時間を守れない=納期を守れない
これは、社会において非常に重い罪となります。
ま、そのせいでサービス残業ってのが発生し
ブラック企業が誕生する温床になっているワケ
ですけど、その話は置いておきましょうか。
でも経済社会において時間というのは
非常に大事なんですよ。
例えば銀行。銀行っていうのは
通常業務が15時までなので、
25日支払いの手形を落とすのに
15時までに銀行にお金を入れなければ
会社は不渡りを出す事となり、倒産します。
それを「時間が無かった」という理由にするのは
構いませんが、それで終わり、仕事を変えなければ
生きていけない。次に働こうとする会社が
時間に対するルーズさのせいで前の会社を
倒産させた張本人を採用するでしょうか?
答えはノー。
時間が無いと言い訳をする=仕事ができない人
という構図ができあがっているんです。
どのように時間通りに実施するのか?
数学のテストを例にして、その一例を紹介します。
①テストの問題を一通り全部見渡す
→難しそうな問題と簡単な問題にざっくり分けておく
②簡単そうな問題を実施
→何分で終わらせてしまうかを決めておく
→余った時間=難しい問題を考える時間に充てる
③一通り簡単そうな問題を終えたら難しそうな問題に優先順位をつける
→本当に考えてわかるのかの区別をする
→※最悪、全くわからない問題は手をつけない
④時間は1分1秒余さず使う
→見直しは簡単だった問題こそやる。
※それをするくらいなら、簡単だと判断した問題の見直しを実施
こんな感じでしょうかね。
時間に関しては「逆算」します。①の行程の段階で、
見直し10分、難しい問題1つにつき5分使うとして
簡単な問題に使える時間は…という感じで逆算して
その問題を実施する時間を決定します。
その瞬間に一度時間を見て、簡単な問題に何分まで
使えるかを判断し、解き始めます。
こうやって、一通りテストを実施すれば、
仮に悪かったとしても「時間」を言い訳にすることは
できなくなるのです。だからこそ、テスト後の反省が
重要になってくるんですよね。
簡単な問題に時間が掛かり過ぎた=経験不足or理解不足
本当に時間が掛かり過ぎたのか?簡単と判断したのに
理解していない為に、計算に自信が無くなって遅くなった
可能性も捨てきれません。もっと、理解する事で、
計算が早くなるはずです。
難しい問題が多すぎた=ピンポイント学習
簡単な所はキッチリ取れたのであれば、
出来なかった部分を重点的に学習するのです。
学校のテストはあくまでも学校のテスト、
受験では同じ事が起こらないように、その手の問題を
しっかり勉強する事が大事です。
自分の弱い部分を「時間のせい」にせず、
しっかり見つめ直す事で、人は必ず成長できます。
人に与えられた時間は平等なんですから、
それをどう捉えるかが重要なんですね。