判断力②
本番に弱い人っていますよね。
そういう人も、知識量の欠如からくるんじゃないかと
私は思っています。何がどうなるのかがハッキリしていれば
あたふたすることなく対処できると思うんです。
コレは朝の仕事をしていて思うんですよ。
あたふたしているのは、何を隠そうこの私です(笑)
市場の人って、何がどうなって…って事までは
教えてくれないんです。
例えば、トラックに荷物を積むんですけど、
その日、どれくらいの量が積まれるのか?
って事までは教えてくれないんです。
市場は朝が早いんで、基本的にイライラしてますから
みなさん余計な事を考えたく無いんです(笑)
だから、私は必死で荷物を高く積もうとするのですが
結果として量が少なかったら、それを平らに均等に
積み直します。その間、相当アタフタしてますよ(笑)
そこで、私なりにデータ収集しました。
市場が休みの日曜日の前日である土曜日は
消費も多くなる事が予想されるから荷物は多くなる。
って事は休み明けの月曜日はお店の方のストックも
減るので、その次くらいに荷物が多くなる…
って事くらいは想像ができます。
これ以外にお店の特売日がいつ、
バイヤーの休みの日、海産物の旬の季節などで
忙しさが変わってきます。
こうやって、色々な知識を持つと、どういう状況でも
対応できるようになります。
塾の講師である私が、この通り、全く専門外の知識でも
何とか頭に突っ込んで対処するんです。社会に出れば
得意だからとか、苦手だから…なんて言ってられない
状況がほとんどなんですよね。
タイムリーにも、先日、元大阪都知事で大阪市長だった
橋下徹さんが「実社会に三角関数なんか必要ないから
学習内容から外せ」って話をしていて、賛否両論なんだそうです。
当然、私の話の内容から言えば、否定的に捉えざるを得ません。
「義務教育が終わったのならば、専門的分野の知識を
しっかりとつけて、社会に出た時に即戦力となるほうが
国の為だ」という考え方なのかもしれませんが、
今の世の中、専門職だけで生きていける程
甘くは無いと思うんです。
将来、家業を継ごうとしているのなら仕方ない?
それでも、家業がこの先、倒産しないとも限らないと思うんです。
得意・不得意関係なく、知識を得て生き抜く力を養い
結果として、どんな状況にも対応できる判断力を育てる事は
絶対的に必要であると私は思っています。
実際問題、最近の傾向として
話が上手い理系・計算が得意な文系が
結果を残せていますからね。
計算しかできない理系や話しかできない文系よりは
需要があると思いませんか?
全く別次元の知識も兼ね備える事は
違った角度からのアプローチをすることもできるようになり
その結果、判断力が必要な場面において、様々な決断を
下す事ができるようになるのではないかと思うのです。
逆を言えば色々な知識の引き出しを持つことで
自分の決断に自信が持てるようになるのですから
「勉強が仕事」なんて言われている学生のうちに
様々な知識を持っておくことは重要な事であると私は思います。