お歳暮の時期
日本には「お歳暮」っていう文化がありますね。
お中元はビール、お歳暮は海産物を送る事が
多いんだとか。おかげで、私の朝の仕事は
今が異常なほど忙しいです。
夏場は生ものは傷むし、焼くっていっても
魚より肉を焼く方が好まれるようですが
冬は鍋や焼き魚、正月にはおせち料理で
海産物を使う事が多いですから、
そりゃあ忙しくもなるってものです(笑)
しかし、お中元やお歳暮に関して、
最近の企業では禁止している所が多いんだとか。
確かに市場は忙しいのですが、何年か前に比べれば
大して忙しくも無いって事を、一緒に仕事をしている
仲間が言っておりました。
私の持論ですけど、日本経済がイマイチなのは
お中元・お歳暮禁止、飲み会禁止、
年賀状を出さなくなった…etc.
この手の出費を抑えるような社会に変化した事も
多かれ少なかれ関与していると思います。
日本の労働力人口が6500万人だとしましょう。
一人が10人にお歳暮を贈り、
その平均金額を4000円とするならば
贈るだけで2億6000万円、
お返しが発生するとして、5億2000万円
お中元もあるならば10億4000万円が動くわけです。
10億ポッチのお金が動いても、
経済に影響は無いと思いますか?
億単位の経済効果は、雇用を生み
消費を生み、生産力の増加に繋がります。
そのお金が生み出されるとわかっているならば
投資家も春と秋には「買い」に転じる事が
確定となり、さらに大きなお金が動くでしょう。
家計の観点からみれば、
企業がお中元・お歳暮を禁止してくれた
おかげで、余計な出費をしなくても良い
となるのですが、その分、他にお金を使うか?
と言われると、いや…と答えてしまう人の方が
多いとは思いませんか?
お金は流通してこそ、
波及効果で自分に戻るものです。
経済学では、景気を良くするために
お金を流通させる方向に財政政策を打つ
のがセオリーですが、肝心のお金を使う側が
お金を出し渋る為に流通に血栓が
できてしまうのです。それはなぜか?
使って戻ってくるという実感が湧かないから
出し渋るのですが、これが負のスパイラルと
なって日本の景気は後退の一途を辿っています。
先に述べた、お中元・お歳暮ってのは
その最たる例なんですよね。
お金を使った分、自分に戻るのか?
と言われると、そんな事は無いのですが、
長い目で見た時に、戻ってくるものなんです。
そう、そもそも、この文化は「感謝を形にするもの」
であって、利益が還元されることを狙ってする
ものでは無いのです。「神の見えざる手」は
意識的に動かすものでは無く、動くように
仕向けるものであるという事なんですかね?
そういう点では、現在の「お歳暮は出さなくて良い」
という社会は、少なくても神の見えざる手を
動くように仕向ける方針とは真逆であると
言わざるを得ませんよね。
私が予言をしましょうか…
日本国民よ!
全てのお世話になっている者たちに
感謝したければお中元・お歳暮を贈るのです!
その感謝の気持ちは、大きく膨れ上がり
いつか、日本を豊かにするであろう…
予言通りに日本国民が動けば
いつかは予言通りになると思いますよ(笑)
真面目に経済学の話をしたかったのに
どうして、私はこう脱線するんだろうか…