イマドキの子供(3)
幼児期の子供が自分で考えるためには
ある程度の知能が必要と言われています。
ある程度の知能って何だよ…
って思いますよね(笑)
その知能を植え付けるために、
結局、子供に考えさせないで教え込むから
「考えない子供」になってしまうのでは?と
私は思うんですよ。本末転倒って奴です。
幼児期の子供だって常に考えていると思うんです。
どうすればママが自分の所に来てくれるか
どうすればパパが笑って抱っこしてくれるか
何をどうすれば、どうなるのかっていう
大袈裟に言えば社会の仕組みを、
「考える」という意図的なものではないにしろ
子供は様々な事を実践し、経験して知り得ます。
言語がコミュニケーションツールであることは
早い段階で理解しているようです。
とりわけ、自分の目の前で親たちが一生懸命
「ママですよ~」とか「パパですよ~」とやりますよね(笑)
母親にママ、父親にパパと言えば、それぞれが
反応してくれるから理解するんですよ。
この「反応」こそが大事だと私は思うんです。
子供がいたずらをする→怒られる→泣く=この行動はダメ
子供が何かをする→親が喜ぶ→嬉しい=これは良い
こんな感じ。
って事は自分のやったことに対して
周りの反応が無ければ、どうなるでしょう?
悪いことなのに反応が無い。
良いことなのに反応が無い。
〇か×かの判断もできないんです。
幼児期の子供が〇か×かを判断する基準は
周囲の反応しか無いのですから。
だから幼児期の子供には基本的に
関わっていく事が大事なんですよね。
関わるって言っても、あれをしろ、これをしろと
指示を出すのではなく、子供が何かをやっていたら
それを見て笑ったり、ダメダメって叱ったり
「面白いね」「すごいね」など、一言で良いので
反応を示す事が重要なんだと思うんです。
一通り、分別がついてきたところで
〇〇ちゃんはどう思う?とか
〇〇ちゃんはどうしたい?と、
子供に意見を求めてみます。
多分、子供なりに一生懸命考えて
答えようとするでしょう。
その時にもしっかりと反応します。
「〇〇ちゃんが一生懸命考えてくれたから
楽しかったんだよね(良い事があった)」と伝える事で、
子供は初めて「一生懸命考える」という事を
肯定されて喜びます。それを繰り返していくうちに
考える子供になっていくのではないかと私は思うのです。
良い反応を伝えるだけではありません。
子供の考えに従って上手く行かなかったのなら
上手くいかなかったという事実をちゃんと子供と共有し
どうすれば良かったのか?をまた考えなければいけません。
考えに対する「修正」を覚えさせるのです。
「修正」もしっかりと実践し、その考えがどういう結果を
もたらすのか?という事も、ちゃんと考える。
これが、勉強における「反省」につながり、
将来的には間違えた問題について、何が悪かったのか?
を自分で考える事ができるか否かに繋がってくると思うのです。
さて、次はダメなパターンを考えてみましょう。