公民の勉強
授業で公民を教えていると、
色々と考えさせられる事があります。
今日は「労働者の権利」について
私は懇々と生徒達にホワイトボードを
使って説明していたのです。
労働者は一人で企業と戦う事は出来ない。
そんな事をしたら、企業はその人を
要注意人物とみなし配置換え、
小型の拠点への異動に次ぐ異動
上司からの嫌がらせ…どんな手を使ってでも
自己都合退職へと持ち込もうとする。
そう、企業にとって「一人の労働者」など
アリの一匹にも及ばぬほど弱いものだからである。
しかし、労働者は団結し、労働組合を結成し
集団で企業と交渉できる。企業は交渉に
応じなければならない、さもないと労働組合は
労働を放棄するという「ストライキ」に突入する。
団体行動権の発動である。ストライキに突入されると
企業は消費者からの突き上げにあう。
利益を出せなくなるのだ。よって、企業は
必ず交渉のテーブルにつき、労働者の要求を聞き、
それにそった答えを用意しなければならない。
そうやって、労働者は企業側と交渉していく。
それこそが労働基準法にも記載された
列記とした労働者の権利なのである。
しかし、実際はどうでしょうか?
会社と戦う姿勢の労働組合が存在する会社って
どれくらいあるものなのでしょうか?
名前だけ、形だけの労働組合はウジャウジャ
存在するようですけど(笑)
もっとしっかりとした労働組合が
組織される世の中になるべきだと思うんです。
各企業に労働組合を立ち上げさせて、1回目の
労働者の意見を吸い上げ団体交渉をするまでを
管理・監督するような国の部署があっても
いいのではないかと思います。
企業側の報復人事なんかも
しっかりと監視するんです。
アルバイトも同様です。
アルバイトだって労働者ですよね。
労働組合はアルバイト・派遣社員含めて
全ての労働者を守るべきだと思うんですよ。
そうすれば、オリエンタルランドを相手取り
訴訟を起こした2人の女性みたいな人たちは
少なくても表ざたにはならずに
解決できたのではないかと…
だって、あれダメでしょ。
「30キログラムの『着ぐるみ』に入って…」って
思いっきり報道されてましたけど、
ディズニーランド&シーにいるのは「本物」で
着ぐるみになんか入っていないってのが
夢の国の鉄則なんですから(笑)
あと、私も守ってもらいたかったなぁ。
前の会社で私の1年間の休暇取得日が
「6日」って年あったんで…(笑)
自分自身の事を考えたら、
月に200時間の残業なんて当たり前すぎて
自殺なんか考えた事無かったけどな(笑)
でも、こうなったらダメなんですよね…
もっと完全体の「労働組合」が
世の中にできるべきだと思います。