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競り(セリ)


市場で働かせてもらっていると

普通の人が目にしない光景を

見る事ができます。その一つが「競り」。

本物の競りを見た事がある人って

どれくらいいるんでしょうか?

本来、市場という場所は

全ての品物が競りによって値段が決められて、

その値段に従って購入される場所です。

その価格こそ「市場価格」と呼ばれ、

消費者の需要量と生産者の供給量の

バランスによってつけられる価格であると

公民では習うのです。

しかし、現在は競りを行う商品が限られて

いるようです。魚介類は生ものですから、

獲れる量も日によって変わりますので、

購入需要の競合が出ると予想される時だけ

競りをやっているんじゃないのかな?

例えば「マグロ」や「初物」みたいな…

で、実際の競りってどんな感じか知ってます。

市場によって競りの仕方が違うんです(笑)

しかも、青果と水産でも違う…

東京の競りは指で値段を示すみたいですが

札幌は札に値段を書いて示します。

浪曲の音程を高くしたみたいな声が掛かり

その声が掛かっている間に札を出します。

その声が朝早くから力仕事をしている

私の頭に響くんですけど、これが何とも心地よい。

まぁ、買い手の仲卸の皆様は

心地よいどころか、心中穏やかでは

無いと思いますけど(笑)

競りはチンタラと続くものでは無く一瞬で決まります。

まぁ、たくさんの品に競りをするとなると、そりゃあ

時間なんか、かけていられないのでしょうが

袖で見ていると「え?」ってくらいの速度で

終わってしまいます。言ってしまえば

何やっているかよくわからないうちに終わる。

ただ、売り手の浪曲のような声が頭の奥に

キーンと残って終わる感じ(笑)

でも、社会勉強としては十分面白いです。

競り以外にも、普通にマグロ解体してますからね(笑)

ショーを見るのに並ぶことも無く、あちらこちらで

マグロを解体しているのを見るのもまた

面白いのではないでしょうか。

オススメですよ(笑)

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