授業参観
昨日、娘の授業参観に行ってまいりました。
授業内容は「道徳」
以前も授業参観で道徳をやっていた
気がしますが、道徳の授業をどのように
進めているのかは非常に興味がありました。
朝の力仕事をやっている私には
ずっと立っている事が苦痛なので、
開始20分後くらいから参観した事は
娘に申し訳ないと思っています…(笑)
題材はリスが水鳥2匹とカメの住む湖に
やってきて、一緒に遊びたいけど
自分だけ泳げないが、どうする?って
いうのをリスの目線と元々住んでいた
水鳥2匹とカメの目線で考えるというもの。
なるほど…道徳っぽいわ。
児童たちに直結する問題としては
「転校生」が来た時の受け入れ態勢が
わかりますし、実際問題としては
国際化の中における文化の違いに対して
どう対応するか?という部分の勉強だった
のかもしれません。
逆もありえますよね。
日本から海外に移住し、どうやって
相手国の輪の中に入っていくのか。
子供たちは一生懸命答えていました。
道徳ですからね、答えは無いワケです。
でも、時折残酷な事をいう男子児童も…
そんなときの先生の対応が、
なかなか見ものでしたね。
新参者のリスになりきって
「そんな事、言わないでよ~、寂しいよ~」って
悲しそうに言う。この一言で、女子児童たちは
一気にリスを擁護する意見を言う。
そうすると残酷な事を言った児童も意見を変える…
もしかしたら、最初の残酷な意見は
何の悪気も無い純粋な意見だったのかも
しれませんが、周囲の反応を見て、それは
「良い意見では無い」という事に気付いて
弱者の味方になる為の意見を考えたのかも
しれません。
自分の思想が正しいか正しくないかって
現実的に言えば「思想の自由」が認められる
この国には必要のない判断なのかもしれません。
しかし、自分の思想が他に受け入れられるか
どうかという事に関しては、こういう授業の
何気ない一言において学んでいけるもの
なのかもしれないと、感じました。
道徳教育はいつも色々な所で論議となりますが
私の見た範囲では、良い方向に向かっている
と思いました。
同時に、難しい授業だとも思います。
どの意見を尊重して良いのか、難しい題材も
絶対にありますからね。教師の良心が問われる
授業だと思います。