学力Aテストの延期
北海道の公立高校受験は
簡単に説明すると「内申点」と「当日点」を
合算する事で合否が決まります。
内申点っていうのは通知表
(5段階評価9科目315点満点)から
算出する点数で、当日点っていうのは
受験当日のテスト(5科目300点満点)の点数
を表します。合計615点満点なんですね。
内申点の元となる通知表は中学校での
期末テスト・単元テスト・学習態度などの
総合評価で決定されます。
問題は当日点です。どんなに学校では
「良い子」で成績が良くても、当日点で何点取れるか
わからなければ、おいそれと偏差値の高い高校を
受験するわけにはいきません。
そこで、当日点で何点くらい取れるかを
予測するために北海道では学力A・B・Cテスト
という名のテストを9・10・11月に実施し、
その平均点くらいを当日の点数であると仮定して
進路相談が行われます。
言わば受験生にとっては「人生の分岐点」となる
テストなんですね。非常に大事です。
本来、明後日に学力Aテストが実施される
予定だったのですが、今回の地震により、実施が
1週間延期になりました。
これを是と取るか非と取るか…
B・Cテストも延期ならば「是」でしょうけど
B・Cはそのままの日程で実施されるならば、
結構痛いかも…
学力Aは高い点数を残せても
対策勉強の時間を1週間も削られたBテストは
おのずと下降する事が予想されます。
11月の学力Cはもっと悲惨なんですよ。
なぜなら期末テストもその時期なんです。
下降した点数を取り戻すために学力Cの
勉強に集中すると期末テストで点数を落とし
内申点が下がる可能性があり、
期末テストを優先すると学力テストで点数を
戻せずに結局志望校の受験を諦めなければ
ならなくなる…
いずれに進んでも残念なことになってしまうのです。
理想を言えば、もう学力Aの勉強は終わらせて、
学力Bと範囲が被る所のみ勉強をしておく
学力Aが終わり次第、学力B・Cの範囲の勉強を
始めるってな感じがベストなんでしょうけど…
テストまで1週間の猶予期間ができて、
そう割り切って勉強できる受験生は少ないでしょう。
塾としても悩むところではあります…