想定内?想定外?
今日も震災関連の話をしましょうか。
まず、停電を引き起こした要因について
苫小牧東にある火力発電所(苫東火発)の
故障が北海道の電力の半分を失わせ、
その電力を使って運営していた
他の発電所もダウンする事となり、
北海道がブラックアウトする結果になった…
苫東火発は4基あるタービンのうち
1基がすでに故障(第3タービン)していた
にも拘わらず、苫東火発に北海道の半分の
電力を賄わせていたってのが問題ですよね。
苫東火発に何かあったら、
北海道がブラックアウトするって事は
想定外だったのでしょうか?そんなの
素人の私でもわかります。
ましてや、東日本大震災時、苫東火発にも
ある程度の津波が来ていたはずなんです。
東日本大震災の震源がもう少し北にあったら
東北のみならず、北海道もブラックアウトして
東北以北全部被災という状況となり
復興にはまだまだ時間が掛かったと思うんです。
北海道電力?経産省?の考えを推測する
なら信じたくはありませんが、1つだけ
善良な道民・市民はドン引きする考えに
行きつきます。
泊原子力発電所に頼らざるを得ない
状況を作れるという点です。
泊原発が動けば、最悪札幌だけでも
電力を戻すことができ、札幌が動けば
国に頼らなくてもある程度は自主復興が
できると踏んでいるのでしょう。
原発の重要性を再び議論できる「手柄」
にもなるので、一石二鳥なんです。
でも、福島原発が、ああいう事態になって
世論は「原発廃炉」一色となりました。
それでも、苫東火発に頼っていたのは
なぜなんでしょうか?
「あとは政治が何とかする」と北海道の
発電事業に関する全ての人間が
他力本願を決めていたのではないか?
私はそう思うんです。
本来であるならば、発電所は
北海道のような大きな土地を持つ所には
北海道を東西南北4つに分けて、各地に
1つずつくらいの大・中規模発電所が
必要なんだと思います。
南は苫東が賄うとして、せめて
北と東に大規模発電所ですかね。
苫小牧と留萌あたりに一つずつ
もしくは苫小牧・留萌・釧路あたり。
仮に苫小牧・釧路が津波でやられても、
留萌でカバーする…それくらいの想定は
したうえで発電所を作って欲しいものです。
私がどうしてこんなに熱く語れるのかというと
かつて「シムシティー」っていうゲームが
流行った時、私もそれに乗っかって遊んだんです。
でも、このゲーム。結構深いんですよね。
発電所が一個では、何か起こると街全体が
最悪の状況になってしまうんですよ。
まぁゲームの世界なんで、その「何か」ってのは
「ゴジラが出てきて湾岸を破壊していく」みたいな
非現実的なものなんですけど(笑)
私はそのリスクに対して、各住宅地に一つずつ
簡易発電所を作っていました。場所を取るので
その分、人口の増加が見込めないのですが、
ゴジラが出てきて、壊滅的な被害を受ける事と
人口増加の停滞を天秤にかければ、壊滅的被害を
最低限度に食い止めるという選択をしていました。
実際に、ゴジラが湾岸の大規模発電所を破壊しても
いくつかの工場や電車が動かなくなることはあっても
断線が長引いて人口が激減する事はありませんでした。
ゲームの世界では、そんな非現実的な事にすら
リスクヘッジを求められていたので、
今回の地震に関しての想定は絶対的に
イージーのはずなんですよ。
ゲーム仕込みの私ですらわかる事に
本職は気づいていないのか…と
残念としか言いようがありません。
なんか震災を経験すると、自然と
そっちの方(行政)にも目が行くように
なってしまいますよね。まぁ、それが
主権を持ちたる日本国民の
健全な思考なんでしょうけど…。