地元の偉人伝
よく聞く話があります
「〇〇先輩は受験勉強は秋先から初めて
△△高校に合格した」みたいな話です。
ビックリしてしまうのが、その話を真に受けて
「自分も勉強は秋からでも行けるんじゃないか」と
思う人間の多い事、多い事。
そういう人は多分失敗するでしょうね。
私に言わせれば「だから何?」って話なんです。
〇〇先輩ってのがどんな人物なのかは
わからない事がほとんどなのですが、
もしかしたら、元々頭が良かったのに、
勉強をしていなかっただけかもしれないし
その当時の△△高校の倍率が1.0倍を下回って
いたのかもしれない…その手の偉人伝は
大抵、ウラがあるものです。
こんな話もあります。
高校に合格しても合格点ギリギリのような生徒は、
勉強についていけずに落第生になってしまうからと、
志望校を下げたところ、トップ合格を果たすものの
3年経って卒業するころには留年ギリギリで
なんとか卒業できるレベルまで落ち、挙句に大学は
2浪して地元の私立大学っていう人。
この人は私の知り合いです(笑)
その逆もあるんですよ。
受験当日、家に帰って自己採点したら
ボーダーラインを大きく下回っており
私立高校に行く準備までしていたのだが
なんと結果は「合格」で、それでも、ギリギリでの
合格だろうからと、そこから必死で勉強したら
高校1年終了時に学年トップとなり、
そこからトップをキープして、現役で
早稲田大学に合格した人。
この人は私の元生徒ですね。
これらの話で塾の講師として勉強になったのは
どんな状況だろうと、成功を手にするものは
必ず勉強をしているという事。それも「必死」で。
その必死にならなければいけない状況は
人それぞれであり、誰も真似などできないという事。
他人は他人、自分は自分。
「それぞれの大義の為に努力せよ」っていう
ことなのではないかと思うのです。
地元の偉人伝は尾ひれ葉ひれが
つくものですが、それをリスペクトするのは良し。
でも、その事実に自惚れて、何もせずに
成功を手にできると思ったら大間違いなんですね。