大雨
西日本の大雨による災害は
甚大なる被害を出しております。
災害で被災された皆様、
特に命を落とされた方々には
心よりお悔やみ申し上げます。
こんなことを言っては不謹慎と
言われるかもしれませんが
ニュースで飛び込んでくる画は
東日本大震災時の津波の映像と
似ているように思えます。
津波は海水が押し寄せてきますが
今回の被害は山が崩れて押し寄せて
来ている感じです。
土石流が川を下ってくる映像は
とても恐ろしいものでした。
土と石だけならまだしも、木がドクドクと
流れてくるので、それが橋に引っかかり
引っかかった木に次から次へと土石流が
ぶつかってくるので、橋が壊れるんです。
そうやってライフラインが破壊されていく
わけですけど、壊れない頑丈な橋だと
橋に引っかかった木で流れを遮られて
土石流は橋の外側に流れていきます。
これが床下~床上浸水に繋がり、
家屋も破壊してしまうんでしょうね。
今回の災害でクローズアップされたのは
町内会単位の災害時非難です。
行政の防災連絡を待ってから
行動するのではなく、町内で予め
非難するタイミングを決めておく、
もっと言えば行政の指定した1キロ先の
公民館より近場で洪水を凌げる民家を
特定しておき、第一次避難先として
町内で決めておくという取り組みをしている
集落は、畑や人家に甚大な被害があっても
災害における死者は0名という報道がされていました。
災害時の避難の仕方としては
「水平避難」と「垂直避難」というのがあるそうです。
水平避難というのは、その場から退避する事。
垂直避難というのは、その場の上の方へ避難する事。
ただし、勘違いしやすいのは
水平避難と垂直避難を同等と考えてしまう事です。
「どっちにする?」と選択する問題じゃないんです。
絶対的に避難は「水平避難」です。
まずは、その場から立ち去る事を前提に考えましょう。
どうしてもそれができない時だけ、
極力直撃を避けるために垂直避難があるのです。
そもそも水平は今いる建物を出る事。
垂直はその建物内での話なので、
どちらかと選択を迫ったら人間は楽な方
(その場からの上下移動)を選択するでしょう。
本来は99%建物を出る選択をするべきなのです。
垂直避難は最後の手段なのですよ。
この集落は垂直避難は危険であるとして
いかに水平避難ができるかを追求した結果
死者を0に抑えられたという事です。ただし
この手の取り組みはコミュニティーが充実した
小さい集落ならば可能ですが、大都市向きでは
無いのが現状です。
言葉は悪いですが災害大国ニッポンですからね。
行政や国もそれをしっかり頭に入れて、
マクロ的な視野での対策はしているのでしょうが
もっと地域での対策を励行する為の予算配分を
していただかなければいけないと思うのですが
どうなんでしょうかね?
地震や津波という事ならば
南海トラフや、千葉沖のプレートも怖い
今回のような大雨ならば、
山間の村、盆地の都市は全て怖い
北海道なら爆弾低気圧による大雪被害が怖いです。
災害時の対策は個々でもしっかりやっておく
必要があると思うのですが、いかがでしょうか?