自然の猛威
西日本で大変な水害がありましたね。
本日も広島市の川が氾濫したようなので
過去形ではなく現在進行形です。
そこに今、台風8号が迫ってきております。
被災地の皆様には、くれぐれも命を最優先に
した行動を取って下さいますよう、
遠く北海道より皆様の御無事をお祈りいたします。
どんなに科学技術が発達した日本であっても
自然の猛威の前には為す術が無いのかと
本当にもどかしい気持ちです。
自然の猛威といえば…
我が家の近くには現在クマが出ておりまして
子供たちは集団下校であったり、
極力、集団で登校するようにという
メールが学校から届いていたりしてますが
熊が子供たちの列に突っ込んできたら…
と思うと、本当に心配です。
どうやら子熊と親熊の二頭いるのではないか?
という事がわかっているそうです。
しかも、熊の形跡が道路を挟んで2箇所ある為、
何となく、親子熊&もう1頭出ているのではないか?
と私は推測するのですが…あと藤野の方にも1頭いますね。
一般的に動物愛護団体が言っている
「人間が熊の生息域を侵して住宅街を作った事が
悪い」って事くらいは重々承知してます。
でも、そんなことを言ったら、北海道に限らず全ての
人間が居住している地域は何かしらの生命を脅かして
存在しているわけですからね…
あまりにも人家がそばにある為、
ハンターがライフルを持ってうろつくわけにも
いかないんでしょうし…
どうすれば良いんでしょうかね?
仲良くできる方法は無いものですかね?
無理だろうなぁ。だって猛獣なんだもの。
ハンターが熊を撃ち殺すのを「可哀想」と
いう方がいますね。特に熊とは無縁の場所に
住んでいる方はよくそれを言います。
そんな方に是非知ってもらいたい
熊害(ユウガイ)事件を紹介します。
三毛別羆事件(さんけべつひぐまじけん)って
ご存知ですか?北海道で実際にあった
熊による無差別殺人事件です。留萌の方にある
三毛別という所で、開拓で入植していた
集落を襲ったヒグマの話。
最初に食べた人間が女性だった為、
女性だけを襲うようになったヒグマ。
集落の男たちが決死隊を組んで、
最初の犠牲者の御遺体を運んできたのですが
自分の獲物に執着する性質の熊は、
その「肉」を取り返そうと、また集落にやってきて
次から次へと女性を殺していきます。
中にはお腹に赤ちゃんがいる
女性もいました。頭にかじりつく熊に向かって
「お腹だけは食べないで」と懇願しながら
絶命したそうです…お腹の中の赤ちゃんは
男の子だった為、それを食べる事は無かった
ようですが、結局助からなかったそうです。
相手は人間では無いのです。
自然の一部なんです。理性なんかありゃしない。
お腹をすかせたクマにとっては
人間など、ただのエサなんですね。
仕方ないです。相手はクマなんだから。
最終的に屯田兵やらなんやらが
征伐に来るのですが巨大なヒグマに
全然太刀打ちできなくて、結局別行動をとっていた
日露戦争帰りの熊撃ち、山本平吉が仕留めます。
どう思いますか?
それでも熊が可哀想だと思いますかね?
自然の猛威には、基本的に人間は為す術無しですが
熊や蜂、ヘビや毒虫という自然には、何とか
対抗する術があるのですから、それを駆使して
生きていく事は悪い事では無いと思うのですが…