私の陸上部時代
スポーツには個の力だけで戦うモノと
チーム力で戦うモノがあります。
私の場合、中学時代に陸上
高校時代にバレーボールをやって
おりましたので、どちらも経験済みです。
個の力をぶつけ合う競技ってのは
かなり大変ですよ。私はハードルでしたが、
ライバルは基本的に自分なんですよね。
相手の事なんか全く考えていません。
陸上の場合はタイムで次の大会の出場が決定します。
例えば、全道大会に出場できるタイムというのが
決まっていて、このタイムを予選で突破すれば、
その予選でビリだろうがなんだろうが全道大会に
出場できます。別に1番じゃなくてもタイムさえ
出せれば良いんですよ。
だから、陸上部の練習っていうのは自分自身の
限界を見つけては突破し、次の限界を決めていく…
というのが流れでしたね。
人との争いは最後の決勝だけなんです。
だから、誰が早いとかハッキリ言ってどうでも
良かったんです。意外でしょ(笑)
実業団とかの陸上部に所属して
本気で短距離を極めようとしている人に
目標は?って聞いてみて下さい。
絶対にウサイン・ボルトなどの個人名は
出てきません。タイムを言うはずです。
私がやっていたハードルっていう競技は
如何にスムーズにハードルを越えていくか
がタイムにシビアに響いてきます。
ハードルを越えるっていう言い方は間違いですね。
ハードルが越えるのではなく「跨ぐ(またぐ)」んです。
ピョンって跳んで越えると
メチャメチャ遅くなるんです。
ハードルとハードルの距離は約9メートル
身長175cmくらいの私が走っている時の
歩数で行くと4歩か5歩です。
よって客観的に見れば4歩目か5歩目で
「ちょっと変な走り方になっている」イメージです。
普通、走る時は片足の太ももが上がり
もう一方の足で地面を蹴っている感じですが
ハードルを跨ぐときだけは、太ももだけではなく
片足を真っ直ぐ前に伸ばしてハードルの面を
越え、できるだけ手前に伸ばした足を着地させ、
もう一方の足は地面と水平に膝を曲げた状態で
ハードルの上から抜くように越えます。
膝を曲げた足は、そのまま体の前に持ってきて、
また普通に走り出す…
もうね、言葉にすると難しいのなんのって(笑)
如何にハードルを跨ぐときに時間を
ロスしないかが勝負になってくるのですが
体の固い私は、ハードルに必要な
色んな事ができなかったんです(笑)
左足で踏み切らないとハードルを越えられない。
だから歩数は絶対に4歩、偶数の歩数は
右足踏切に変化する事を意味します。
そこで、逆転の発想をしました。
9メートルを4歩って事は1歩が2.25mです。
これスゴイ広いストライドです。
まるで全部跳んでいるみたいなストライド(笑)
これを極めに行ったんです(笑)
一つ分かったのは、これだけのストライドを
違和感なくするためには、速度が必要になりました。
だから短距離を速く走る必要があったのです。
私は足を速くする練習をしました。
結果100mを12秒3で走れるほどになったんです(笑)
足を速くする練習についてはまた別の機会に
お話ししましょう。ただ、多分、うちの陸上部の中では
1,2番で早かったんじゃないかしら(笑)
図体がデカかったので、部活の中でも
そういう印象は無かったんでしょうけどね(笑)
結果的に、私は予選で全道を決めました。
だって、圧倒的なストライド走法で、4歩でハードル
越えているんですから当たり前ですね。
一番汚いフォームで一番早い速度をだす選手。
それが私です(笑)
でも自分を知り、自分に合ったハードル走を
自分なりに考えた結果がソレでした。
「考えて結果を出す」を初めて実践したのが
中学校の部活動だった気がします。