イビチャ・オシム
イビチャ・オシムさん。
旧ユーゴスラビアの代表選手であり
Jリーグで当時低迷していたジェフ市原を
強いチームに仕上げ、その実績をかわれて
日本代表監督も務めた名将です。
「サッカーは人生である」
「本当に強いチームとは夢を見るのではなく
できることをやるものだ」
など、様々な名言を残した人でもあります。
オシム監督は非常に頭脳明晰で
大学は数学科を出ているので、
サッカー選手じゃなきゃ数学の先生に
なっていたと自分で言ってます。
よって、サッカーにおける
オシム監督のポリシ-は
「考えて走る」「賢く走る」であり
「走力」と「哲学」を選手に伝え続けたようです。
実はオシム監督は日本代表監督時代に
脳梗塞で倒れ、監督の続投は不可能と
なってしまいました。しかし、それ以降、
日本代表のアドバイザーとして、
遠くオーストリアからコメントを出してくれています。
私、この人、大好きなんですよ(笑)
日本代表の試合について
マスコミが色々書きますけど、
オシム監督がどう思っているのか?で
私の中で決着がつくんです(笑)
日本中が日本代表を褒めちぎっていても
オシム監督が「そうじゃない」と言えば
別に褒められたものじゃないって事だと
私は思うのです。
今回のベルギー戦で「なぜ本田が最後に
ミスをしているのに批判しないのか?」
っていう話が出ていますけど、私も迷いました。
本日出たオシム監督の談話ですけど
日本代表の戦いに最大限の賛辞を送った後
「ミスを犯す事はある。でも、そのミスとも
共に生きねばならない。もちろん、二度と
犯さないように修正は必要だが、最悪だとばかり
言って後悔しても仕方ない。それよりも
客観的に見た時に素晴らしい試合が観れた
という喜びが残る試合だった。
これはすごく大事な事でここまでやってきたことは
間違いでは無かったと確信を持っていい」
と言ってくれています。その上で、
「日本代表はまだまだ成長する事を
示す事ができたのだから、世代交代をして
フィジカルをもっと鍛えて、
他の国を目指すのではなく、自分たちの事を
もっと考え、正しいと思える道を進んで欲しい」
との事でした。
私はサッカーとは何の関係もない人間なのに、
「ハイ!」って返事しちゃいそうなほど、簡潔で
しっかりと分析されたお話です。
私もオシム監督のように、簡潔で理知的で
中立性があって、相手をやる気にさせるような
助言ができる塾の講師にならなければ
いけないなと思うんですよね。
「オシム語録」って本があるんですけど
これを買って、オシム監督の哲学を勉強しようかな。
アカデミアが強豪チームになれるように…(笑)