蒼のサムライたち
いや~感動しましたね。日本代表の試合。
結果から言えば世界最強軍団と名高い
世界ランキング3位のベルギー相手に
2対3で敗れたのですが、本当に
感動的な試合でした。
ベルギーが日本に苦しめられた理由…
色々な解説者が色々いってますけど、
一言で言えば「慢心」ですよ。
完全に日本をナメ腐っていた。
原口選手・乾選手のシュートシーンを
見てみて下さい。相手の守備が
時間が止まったようにピタっと動かなくなります。
特に最初の得点シーンは露骨ですよ。
いかにゾーンディフェンスであっても
相手にシュートを打たせたらダメでしょう(笑)
日本を研究するにあたって、ベルギーは
原口は3流の選手であるとタカを括って
いたそうです。右サイドは穴であると…
確かに原口選手のシュートは今まで
そんなに無かったですし、打ってもフカしたり
枠に飛んでいく事は無かったのかもしれません。
ハーフタイムでしっかり休憩した
すぐ後ですからね、DFが疲れ切っている
って事は無いと思うんです。
一方、日本の守備を見て下さい。
相手に体を寄せて、シュートを打たせません。
打ってもコースが限られているのでGKも
守りやすくなっています。
でも、そんな技術はサッカーのイロハです。
世界最強と言われているチームが
それをしなかったのは単に
日本をナメていたからでしょう。
私は思うんです。2-0になった時点で
例のパス回しを始めたらよかったのではないかと。
取れるものなら取ってみろと…これが弱者の戦術だと。
私が感動したのは、それをしなかったことです。
グループリーグ突破を決めたポーランド戦で
日本はそれを実行してバッシングされましたよね。
攻めたいのに指示を忠実に守り、
表情を曇らせながら会場大ブーイングの中
後ろの方でパス回しをしていた日本代表。
あの悔しさを、決勝トーナメントにぶつけるように
日本は攻撃をし続けました。最後猛烈なカウンターを浴び
逆転負けを許しましたけど、私は世界最強に対して
決勝トーナメントに進出した中で最弱であるはずのチームが
ずっと攻撃を仕掛け続けたチャレンジ精神に
ただ、ただ感動いたしました。
これこそサムライであると。
ベルギーの監督、選手たちも
日本の健闘を称えてくれていますが
健闘を称えるだけじゃなく、パス回しで
いたずらに時間を使わずに正々堂々と戦ったことに
対する感謝を述べるべきだと私は思います。
アメリカの新聞がとても良い批評をしてくれています。
「2点リードからの逆転は決して褒められたものではないが、
日本は最後まで攻めた代償を払っただけだ」
今回のW杯で代表引退を表明している本田選手。
最後のフリーキックは南アフリカ大会でデンマークから
先制点を奪ったフリーキックを思い出させてくれました。
フリーキックで世界を驚かせて、
世界に羽ばたいていった本田選手が、
フリーキックの失敗で代表を去る…
そんなドラマにも感動させられましたよ。
あの試合を見ていた人たちは、
日本が2-0でリードしていた時に、
みんな同じ夢を見ていたと思うんです。
世界最強を破り、西野監督で再びブラジルと戦う事を。
マイアミの奇跡をもう一度ロシアの地で引き寄せられたら…
本田選手の言う「やるからには優勝を狙う」という
言葉の現実味を感じていたはずです。
日本中の人たちに夢を見させてくれた
2018年サッカーW杯日本代表のみなさんには
感謝という言葉しかありません。
どうか、胸を張って日本に戻ってきてください。
夢の続きは2022年のカタールに持ち越しです!