雨の日に思う
最近、晴れた日が続いて心地いいと
思っていたのに、今日ときたら…
「ドパァ~」っていう効果音が
似合うくらいの集中豪雨ですね(笑)
まぁ、でも、ジメジメ、シトシトっていう
雨よか私は好きなんですけれども。
そういえば、ずっとず~っと昔の人たちは
雨が降るとちょっとテンションが上がって
いたようですよ(笑)
今と違って「娯楽」が少ない時代。
自然の変化が一番の娯楽だったそうです。
雨が屋根に当たる音をずっと聞いて
その変化を楽しんでいたんですって。
雷の音とかセンセーショナルだったでしょうね。
ピカっとイナズマが走って、スゴイ音がする
一大スペクタクルでしょうよ(笑)
よく雷が鳴ると「キャー」っていう人いますけど
あれ怖がっているんじゃなくて楽しんでいる
ように思います。ジェットコースターに
乗っている人と同じに見えます(笑)
昔もそうだったんじゃないかな?
昔の人にとっては「虫」も娯楽ですよ。
セミの声・秋の虫の鳴き声・ハエですら(笑)
やれうつな ハエが手をする 足をする
ハエが止まって手をこすったり、
足をこすったりする動作を
「『お願いですから助けて~』って
言っているように見える」というのを
江戸時代の俳諧師、小林一茶が
俳句にしてますけど、面白いですよね。
小林一茶の俳句はハエだけじゃなく
色々な自然を俳句にしていいます。
我と来て 遊べや親の ない雀
梅さけど ウグイスなけど 一人かな
それだけ昔の人は自然を細かく見ていた
って事だと思います。
ところで天気にまつわる
言い伝えってありますよね。
トンボが低く飛ぶときは雨とか
スズメが朝からさえずる日は晴れとか
天気俚諺(てんきりげん)って言うそうですが
自然しか娯楽が無かった昔の人にとっては
全員が「気象研究員」だったようなものですからね。
今の気象予報と遜色ないくらいの統計を元に
言い伝わっているのかもしれません。
自然が唯一の娯楽か…
昔の人が自然を大切にする理由が
わかる気がします。