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燃え上がれ


タイトルの通り「ガンダム」の事です(笑)

塾の講師としてマンガだのアニメだの

を推奨してはいけないのかもしれませんけど

大人になって改めて深いと思うアニメが

機動戦士ガンダムですね。

私がまだ物心着く前から存在するこの作品

子供の頃は当然「カックイイなぁ~」とか

見た目で全て判断していたのですが

時間を持て余す大学生時代に全部

見てみて、その物語の深さを思い知りました。

ガンダムって地球連邦(人類)と

ジオン公国(スペースノイド)の戦いの話なんです。

特権階級があるように振舞う地球の人類に対し

平等を求めた独立戦争をしているジオン公国。

お互いに戦いの理由・意義はハッキリしている

のですが、戦争は虚しさしか生まないわけです。

戦争に駆り出される兵士も疲弊し、底をつき、

核やソーラレイ・ソーラーシステムといった

大量破壊兵器も開発され、その使用については

どちらも葛藤しつつ、でも使われて…みたいな

深くて重い話なんですよ。

登場人物も一癖も二癖もあるんです。

アムロという主人公はいわゆる「オタク」の

14歳の少年、爪を噛むのがクセで、父親に

殴られた事も無いような甘ったれた性格です。

その父親は地球連邦軍の技術主任者で

「ガンダム」の生みの親なんです。

アムロがガンダムに乗って戦う事になるのは

そういう環境もあったのかもしれませんね。

そのアムロのライバルでシャアという

人物についてはジオン公国に籍を置きながら、

その権力者たちには、遺恨があり地球連邦と

戦いながらも、復讐を果たす機会を伺っています。

私のお気に入りのキャラはスレッガー・ロウ中尉です。

明るく振舞っているけれども、心の中は戦争に対する

虚しさでイッパイなんです。男としてカッコイイ上に

一言に重みがあるんですよ。

戦いの最中、機銃を撃とうとしたその先にいたのは

敵であるジオン軍の少年兵が…その時の一言

「苦手なんだよなぁ、こういうの、悲壮ぶっちゃってさぁ」

そして機銃を撃つのを止めます…渋い!

「悲しいけど、これって戦争なのよね…」

この一言に、スレッガー中尉の戦争に対する思いが

込められている気がします。

なんていうのかな。

ドラマでいうと、倉本聰さんが作るドラマのような

登場人物全てに重厚なバックボーンがあって

それがこのアニメの深みを出している気がします。

だからこそ、ガンダムは40年近くたつ今でも

様々な人に愛される物語なんだと思います。

スピルバーグ監督の新作映画には

このガンダムも登場するんだとか。

日本が生んだアニメが世界的な映画監督の

目にも留まっているという事ですよね。

大人でも楽しめるアニメの先駆けだと思います。

NHKでも特集するくらいのビッグタイトルです。

一度、ご覧になってはいかがでしょうか?

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