英語の補強②
さて、英語が苦手な生徒が
共通してできない所の2回目です。
1回目はBe動詞と一般動詞の区別って
話でしたけど、今回も動詞が絡む話です。
簡単に言えば
「時制が見えていない」のです。
適語補充問題で、動詞の原形を
書き込んでいるけど×がついており
答えはその動詞の「過去形」だった…
っていう生徒がそれにあたります。
「木を見て森を見ず」
なんて言葉がありますね。
そこの部分だけしか見ていないので
何を問うているのかに気付いていないんです。
英語が苦手な生徒だって一生懸命考えて
答えているのですが、英文の流れから
動詞を思いつくのが精一杯で
文末の「then(その時)」とか「yesterday(昨日)」
っていう時制を表す単語を見落としています。
当然、現在形であったとしても、主語が
「三人称・単数」であるのを見落として
「三・単・現のS」をかなりの高確率で
書き忘れて×が付くパターンも多いです。
これは英文を読んでいないのはもちろん
何を考えるべきかという思考のレベルの
問題だと思うんです。問題作成者の意図は、
「動詞を聞いている」のではなく、その動詞を
どう変化させなければならないかを
問うているんですよ。
これを克服させるためには、まず、どんな問題も
ちゃんと最後まで読む事でしょう。
読むってのは声を出して…ではなくて、
ザックリだろうが訳してみるんです。
その時、時制と主語にしっかり注目しましょう。
時制を表す語句は無いか?主語は三人称・単数か?
これだけ注意深く読めれば、間違いはグッと減りますよ。
でも、この手の間違いを「ミス」だと思って流してしまう
生徒さんは多いです。これはミスではありません。
根本的な英語の理解不足が引き起こす間違いです。
こういうのを放置すると、たちまち英語が弱くなります。
でも逆に、これを克服すると英語のしくみが
けっこうわかってきます。こういう所が
勝負の分かれ目であると私は思っています。