土俵のしきたり
先日、大相撲の春巡業先で市長さんが
土俵上でぶっ倒れて、それを助けるために
女性が土俵に上がって蘇生に成功
市長さんはくも膜下出血だったそうですが
命に別状は無かったとの事です。
そこで問題になったのが、その蘇生中に
「女性は土俵から降りて下さい」という
アナウンスが何度も掛かったという問題。
これはね、本当にダメですよ。
あり得ないです。基本的にそういう思想やら
政治やらの話はタブーなんでしょうけど
珍しく私が怒っていますので(笑)
今回、語らせて頂きます。
「土俵に女性が上がってはいけない」理由
をご存知ですか?相撲は元々豊作を
願う神事として行われていた事なんです。
ほんでもって、その「豊作の神様」ってのが
女性らしいのです。その女性の神様に
屈強な男たちが戦う姿を見せて、
喜ばせようってのが相撲の始まりなんですね。
そして本題です。なぜ上がれないのかと
言いますと女性が土俵に上ると、
その女性の神様が「嫉妬する」かもしれないから…
っていう理由なんですって。
神様をそんな小っちゃい心の持ち主だと
勝手に「忖度」して決められたしきたりだと…
神様にも失礼でしょうが!
で、今回の事故ですけど
市長がぶっ倒れる→周りの男何もできず
→看護師の女性登場→テキパキと仕事をこなす
→降りて下さいのアナウンス→無視して蘇生行動
→救急隊到着→蘇生行動を引き継ぎ…
女性たちの何が悪いんですか?
死の淵をさまよっている人間がいて、
それを当たり前のごとく助けようとしたときに
たまたま「土俵だった」ってだけの話ですよね。
豊作を願ってくれる神様と同じくらい
神聖な行動だと思いませんか?
仮にこの女性たちが相撲が始まった年代に
タイムスリップして、どっかの殿様がぶっ倒れて
死にそうになっている時に救助してごらんなさい。
100%神様として祀られるでしょうよ。
しかも、この女性たちが土俵を降りた後で
必要以上の塩を撒いたそうで…
市長が倒れた時に何もできなかった人間が
しきたりを守らねばと塩だけはキッチリまいたって
…イタい奴のする事だと思いませんか?
市長は相撲協会が来賓として呼んだんでしょ?
来賓の命を助けてくれた人に塩をまくだなんて
あり得ないでしょ?この女性たちだって、
涙流して感謝されても、塩をまかれるなんて
思いもしなかったでしょうに…
私自身は「しきたり」って奴はあっても良いと思ってます。
良いじゃないですか、昔からの言い伝えを守るっていう
考え方も。ただし、人の命が関わっている時は例外です。
そのしきたりのせいで人が亡くなるなんて事は
絶対にあってはいけないのです。
「しきたり」を守る側は大人にならないと。
基本的には守るけど、例外を許せる大人って意味で。
例え話をしますとね
今は亡きジャイアント馬場さんが、
壮年にしてなおプロレスのリングに上がっていた時、
「あんな大きいだけのお爺ちゃんの
スローなパンチが当たるわけないじゃん」って
クレームつけてるプロレスファンなんか
一人もいないんですよ。プロレスは
「興行(見世物)である」という事を心に秘めた状態、
すなわち「大人」として見ないと楽しめないワケです。
しきたりを守るっていうのは、
それに近いんじゃないでしょうか?(笑)
だから、この事件に便乗して、どっかの女性市長が
「時代にそぐわないしきたりなんか撤廃して私も上りたい」
とか言っているようですけど、それは許しません!
「あなたが土俵上に上らなきゃ
誰かが死んじゃうってワケじゃないでしょ?」と言いたい(笑)
ともかく、人命を最優先して、
土俵に上がった女性たちには国民を代表して
「ありがとうございました」と言っておきます(笑)
「必要があれば探して感謝する」
などと、ちょっとアレな事を言っている相撲協会は…
ぶっ壊れちまえ(笑)