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YES,WE CAN


今となっては遥か昔に存在していた

ような錯覚すら覚えてしまう

オバマ元アメリカ大統領。

まぁ、それだけトランプ大統領が

我々の心に強いインパクトを

植え付ける事に成功しているから

なんでしょうけど…

私が注目しているのはタイトルにもある

オバマ元大統領の選挙時の

キャッチコピーです。これすごいですよね。

なんせかんせ短い。

キャッチコピーですから、

そんなに長くてもダメってのは

わかるんですけど…それしても短いですよね。

「ハイ、私たちはできます」

普通に訳すとこんな感じですね。

でも、この英語が苦手な人でも訳せそうな

言葉には色々な感情が詰まっている気がします。

気合い・やる気・民主主義・リーダーシップ・勢い…

しかも「音」にも工夫が凝らされていると思うんです。

イエスから始まる言葉ってキリスト教圏の人には

特にグっと惹きつけられるんじゃないでしょうか?

イエスってのはイエス・キリストにも通じます。

日本語にすると「『福』を皆で呼びこもう!」

みたいな感じでしょうかね?

…やっぱり無宗教な

   日本語じゃピンと来ないか(笑)

でも歴史的な日本文化の中にも

キャッチコピーに通じるものがあるんです。

それは俳句・川柳ですね。

五・七・五の十七文字で色々な

風景・心情を垣間見る事ができます。

俳句に至っては、その少ない文字の中に

「季語」を入れなければならず、だからこそ

季語の選定も重要になってくるんです。

例えば春の季語「うぐいす」だけで、

心の動きを読み手に悟らせる感じ(笑)

情報が少ないからこそ

相手は、その真意を考えるでしょう。

情景や感情を受け取る為のワードを

散りばめなければいけないワケです。

YES,WE CANに話を戻すと

さすがに言葉が少なすぎたのかもしれません。

このアルファベット8文字だけでは、

「前向き」な感情ばかりが浮き出てしまって

アメリカ国民は期待し過ぎてしまったのでは

ないでしょうか。

私の中でのオバマ大統領は、

とりわけ目立った政治の結果は残せなかった

という印象です。でも、実際は色々やっていた

だろうし、一生懸命やられていたと思うんです。

もしかしたら、YES,WE CANという

キャッチのせいで「思ったより地味」という

印象になってしまったのかもしれませんね。

「名前負け」なんて言葉が

日本語にもありますが、まさに

オバマ大統領の場合「キャッチ負け」

したのではないかと…

秀逸すぎるキャッチも困りものですね(笑)

ちなみに世界で一番短い詩を作った人が

日本人におられます。名前は「草野心平」先生。

タイトルは「冬眠」っていうんですけど

かなり斜め上の詩です。短いので載せますね。

タイトル 冬眠

           「 ・ 」

…なんと字ですら無かったというオチ(笑)

さすがにここまで斜め上からだと

誰にも理解してもらえませんね(笑)

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