合格発表
塾の先生たちは、毎年この日が
一番緊張されるのではないでしょうか。
私も朝からカチンコチンでした。
最初の卒業生ですから全員合格で
行きたかったのですが、残念ながら
一人だけ不合格になってしまいました…
本当に申し訳ない。
あんなに頑張っていたのに。
最初は、どんな問題も
「これはどうやるんですか?」って
聞いてくる生徒でした。
英語は「単語力が無い」と
自分で言い切っていました(笑)
でも、学力Bが終わったくらいから
自分でコツコツと勉強するようになり
とりわけ読解力は最初から
かなり優秀であったと思います。
よって数学の証明問題は模範的な
考え方をし、模範的な証明の仕方で
サラサラ解けるようになってました。
この生徒に足りなかったもの、
それは自分に自信が無かった、それだけ。
器用な生徒ではありませんでした。
部活なら部活をしっかりとやる生徒。
でも誰よりも人を思いやる心をもった生徒でした。
人の悪口を言うようなことも無く
塾でも、同じ学年の仲間や後輩の事を
気にかけていました。そして時には
私にも気を遣うような生徒でした。
でも話を聞く限りでは、学校生活では
かなりのイタズラっ子でもあったようです。
でも、それが先行してしまって、学校の先生方には
けっこうヒドイ扱いを受けていたようです。
それが自信の無さに繋がっていた事は
想像に難くありません。
この生徒の読解能力や人を思いやる心といった
良い部分を認めて、それをしっかり評価できる
第三者がなぜ現れなかったのでしょう。
それが悔やまれます。もっと自信を持てれば…
もしかしたら「追加合格」もあるかもしれない。
当然、追加でも合格すれば嬉しいですが
私は正しい努力をした生徒に、それが
「報われなかった」と思わせてしまった事が
本当に残念でならないのです。
他の受験生は合格。それは各々が
頑張ったという事が実を結んだだけです。
その自信を糧にこれからも一歩一歩
努力し続けて欲しいと思います。
何かの本に書いてありました。
努力したものが成功するとは限らないが
成功したものは皆すべからく努力している。
努力が実を結ぶのは目の前の目標の為にだけではなく
努力した人間自身の生涯の実となっている。
本当にその通りだと思います。
みんな、本当にお疲れ様。
そして進学おめでとう!