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公共の福祉


「公共の福祉」って言葉、

どういう意味かご存知ですか?

聞いたことはあると思います。

でも10人聞いて1人答えが返ってきたら

素晴らしいと思うべき確率だと思います。

答えは… 社会の構成員の権利であり

自由や利益の相互的衝突を調節し

その共存を可能とする公平の原理

あ、訂正します。100人に聞いて1人から

答えが返ってきてもスゴイです(笑)

漢字だけみると「優しいイメージ」なんですが

実際はけっこうオッツイ意味合いです(笑)

「権利」を全ての人に認めると、

お互いが権利を主張しあう事象が

発生しやすくなります。

例えば…バスの座席。

お年寄りと妊婦さんと若者が乗ってきて

全員が「席に座りたい」と思ってますが

座席は二つしか空いていません。

これが「権利を主張し合う事象」の

発生した瞬間です。

そこで「公共の福祉」の名の下に

お年寄り・身障者・妊婦優先席ができたのです。

「優先」であるので、該当者がいない場合は

それ以外の人も座って良い席なのです。

ですので、バスの座席に関していえば

若者は一度、お年寄りと妊婦さんに座席を

譲るのが公共の福祉的なモノの考え方です。

自分が同じ立場(お年寄り)になった時に

座席を譲ってもらえるから、今は譲りなさい

という事だと私は思っています。

でも、最近、この公共の福祉の考え方を

守れない人が多すぎますよね。

お年寄り優先席に堂々と座り、

そこを譲ってもらおうと思ったお爺さんと

ケンカしている動画がアップされていたり…

女性専用車両に男が居座って電車が止まったり…

基本的人権って当たり前になりすぎて

その尊さが薄れてます。今は仮想現実の世界に

サングラスみたいなものを掛ければ行けてしまう

時代でしょ?是非、人権が軽視されていた時代の

気持ちを味わってもらいたい。身分制度があり

平気で「差別」されていた時代。

そこから、どういうプロセスで人権を勝ち得たのか?

自分の都合でお爺さんとケンカしたり

変な思想の元で他人に迷惑をかけたら

どういう扱いを受けるのか。

お爺さんが武士なら殺されるし、

他人に迷惑をかけたら村八分でしょう。

自分のやりたいように生きようとすればするほど

普通に生きていく事が困難だったのです。

基本的人権は公共の福祉を守るという

大原則の下に成立しているという事実を

忘れてはいけないのです。

「権利」の故郷みたいな国イギリスでは、

このわかりずらい公共の福祉という言葉を

「紳士・淑女であれ」という言葉で代用しています。

紳士・淑女という抽象的な理想を各々に追わせる事で

公共の福祉を各々の解釈で守っています。

日本は難しいですね。

「日本男児・大和撫子」って言葉がありますが

どうも威張り腐っている男と抑圧された女

というイメージですから…(笑)

とにかく。もう一度、公共の福祉という

言葉の重要性を社会科公民でしっかり

教えておくべきであると私は思います。

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