面白いじゃないか
タレントの小倉優子さんが、
「桃太郎は鬼を成敗するのではなく
話し合いで解決して欲しい」と発言した事が
ネットで賛否両論の話題になっています。
私は面白い観点だと思いますけどね(笑)
でもネットはそんな広い心では無いので…
「そんな事言ってたら、アンパンマンだって
武力(アンパンチ)で解決してるじゃないか」
って声がけっこう上がってます。
「じゃ、アンパンマンが変われば良い」とは
思わないんでしょうかね(笑)
「鬼は村人から金銀財宝を盗んだんだから
盗まれた金銀財宝は力づくで取り返しても良い」
なんて声もありました。
その理屈が通用してしまうなら、
韓国人による日本の仏像盗難を是としてしまう事に
なりますよね。絶対ダメでしょ、それは…
わざわざ替える必要は無いと思うんです。
桃太郎は桃太郎として、桃から生まれて
犬・猿・雉と共に鬼が島へ鬼退治に出かけ、
荒くれ者の鬼どもをなぎ倒し、村に盗まれた
金銀財宝を取り返した英雄となるって話で
良いんじゃないかと思うんですよ。
でも、新説・桃太郎があっても面白いでしょ。
ネゴシエーター(交渉人)のピーチ・ジョンが
金持ちと詐欺師とイイ女を連れて
マフィアの島へ行き、マフィア集団との交渉の末
村とマフィアを繋ぐ一大プロジェクトを立ち上げ
登場人物全員ハッピーで終わる話(笑)
これ、センセーショナルだと思うんだよなぁ…
もしくは武力解決賛成派の皆さんの為に
もっとドロドロとした桃太郎を作るんです。
猿には毒を仕込ませ、紫色の死斑が出た
鬼がバタバタと倒れ、雉はその鬼の目をくり抜き
桃太郎は倒れた鬼一匹に対し30箇所以上切り付けて
もう身元すら確認できない程に惨殺。
犬はそんな鬼の遺体をピチャピチャ音を立てて喰らう…
みたいなシーンを盛り込んでみたら?
武力解決を賛美する人は、それを見てどう思いますか?
それでこそ、桃太郎だ!って言ってくれますかね?
「極端だ」とか「違う」と言い出すかもしれません。
しかし、紛争や戦争ってのは、毎日そんなような事が
起こっているという事なんです。全然違わないのです。
「鬼を退治しました」の8文字で片付く
武力解決など存在しないのですよ。
その方が、よっぽどあり得ない話だと思います。
そういう意味では小倉優子さんの発言は
一石を投じる面白い意見だったと思います。
なぜ大多数の人は、一つの意見に対して
「YESかNO」で済まそうとするんでしょうかね?
そういう桃太郎を作ってみようか?っていう
柔軟な考え方をした人がもっといても
良いと思うのですが…