問題の眺め方
私自身も中学生の現役時代には
気づかなかった事ではありますが
この仕事をしていて思う事があります。
「問題をよく読む」事で正解率は
格段に上がるという事です。
とはいえ、中学生には問題をよく読む
という意味すらわからないのがほとんどです。
そこで、私自身も数々の問題を解く中で
「こうするのかな?」とわかってきた部分が
ありますので、説明させていただきます。
よくよく考えてみたら
「問題をよく読みなさい」ってものすごく
抽象的な指示ですよね。それが少しでも
具体的になればと思うのですが…(笑)
端的に言えば「何を問うているのか?」
を理解する事です。よくある国語の問題で
「~とはどういう事ですか?文章中の
言葉を使って説明しなさい。」という
問題があるならば、「どういう事」と
聞かれているのだから答え方は
「~ということ」と答えるのが一般的です。
つまり、その問いに対して「~ということ」で
収まる表現を文章中から見つけて
書くだけなんですよ。その際、
「~だから〇〇が―という事」と主語と理由も
くっつけてあげれば、正解に結びつくでしょう。
どうしても国語の記述問題だと
答え方は無限大だと思っている生徒が
多い気がします。でも、こうやって何を
答えるのかをハッキリさせると
国語のほとんどの記述問題は
答えが大体統一されてくるのです。
数学の図形の合同・相似の証明問題において、
「問題をよく読む」というのは、その章の最初に
勉強しているはずの「仮定と結論」が
キーワードになるはずです。
結論から逆算して考える事ができれば
証明はできるようになりますよ。
「ここさえ理由をつけて等しい事が言えれば…」
と考えられるようになる事です。
あとヒントは与えられた条件の中にあります。
「正三角形が二つあり…」とか
「△ABCはAB=ACの二等辺三角形で…」
と問題に書いてある段階で、絶対に
その定義なり定理なりは使うわけですよ。
どうしても「なぜそこが等しいのか」が
思いつかないならば、問題に書いてある
その条件の定義・定理を書き出してみましょう。
そこに問題を解くカギは必ずあります。
社会・理科も、この問題は何を問うているのか?
という事を意識して問題を読んでみて下さい。
絶対に自分の都合で問題を解釈しない事。
5行書かれた問題の2行を読んで
「多分、これを聞いているな…」と
自己判断しない事です。
そうすれば、あと5点~10点は点数が
上がるかもしれませんよ。
各科目10点ずつ上がるって事は
5科目で50点UPするという事です。
北海道の公立高校受験(満点300点)で
50点って言ったら6分の1にあたる
デカイ点数差ですよね。
もしかしたら、一つ上の高校を狙えるかも
しれないくらいの点差です。
問題を解きまくっているけど、
イマイチ点数が伸び悩んでいる
生徒さんは是非参考にしてみて下さい。