鋼の錬金術師
今冬に「鋼の錬金術師」という
映画が公開されます。
Hey!Say!Jumpの山田君が主人公の奴。
まぁキャスティングはどうでも良いのですが
この映画は漫画の実写化なワケですが
原作が本当に面白いです。
私は立場上、マンガを生徒に
勧める事はできないわけですが(笑)
面白いマンガは何?と聞かれたら
第一にこのタイトルが挙がります。
まずスケールが壮大。
壮大ではあるのですが、
ストーリーはしっかりまとまってます。
壮大過ぎて、もうワケがわからなくなっている
ナントカっていう海賊マンガにも
見習って欲しいくらいですね(笑)
「錬金術」って何の事よ?
っていう方に簡単に説明すると
ちょっとした魔法みたいなものです。
ネタバレになるので全ては言えませんが
ワケありで体の一部(右腕と左足)を
失った兄と体の全てを失って魂だけを
鉄の鎧に植え付けてある弟の物語です(笑)
弟の体を取り戻すために
国家錬金術師になった兄
国家錬金術師を取り巻く陰謀
その陰謀に巻き込まれる兄弟
そんな兄弟を支える人々
そして世界は…ってな内容ですね。
原作者の荒川弘さんは
名前のイメージとは違って女性。
北海道出身なんですよ。
鋼の錬金術師だけではなく
銀の匙っていうマンガも実写化されてます。
話の作りが面白いんですよね。
バックボーンがしっかりしていると
物語が濃くなって読者側の想像も
膨らむのですが、いい意味でそれを
裏切るストーリーを展開してくれます。
一言で言いますと
この方、天才だと思います(笑)
映画化ですが、もう少し煮詰めて
欲しかったかなぁ。
原作を読むとわかるのですが
主要な登場人物が何名か映画には
登場していません。
もちろん、まだ映画は見てませんので
今から四の五の言う気は無いのですが
仮に素晴らしい内容だったにしろ
その主要な登場人物が出ていたら
もっと面白かったのに…と評価する事に
なる気がします。
「日本でこれだけの映像が撮れるようになった」
というだけのコンセプトでこの作品を
語って欲しくないんですよね。
マンガ1巻分を2時間の映画ならわかりますけど
登場人物だけみていると
2時間でマンガ10巻分進めているんですよ。
うん、なんというか…2時間じゃ無理だろと…
でもマンガ1巻分だったら完結まで28回も
映画化しなきゃならなくなります。
28回って…「男はつらいよ」じゃないんだから…(笑)
実写化って難しいですよね。
良い作品であればあるほど、実写は難しい。
原作のファンは実写化されたら…って
期待を持ってはいるんですけど、
原作のファンだからこそ、辛口批評に
なってしまう…実写化っていうのは
そういう矛盾を孕んでいます。
そういう意味でハリーポッターは
凄いと思うんですよね。
結局、技術はハリウッドに追いついても
構成に関しては追いつけていない
っていう事でしょうね。
今後の日本の映画界に期待します(笑)