キング・カズ
三浦知良選手…現在50歳です。
日本のサッカー界における功労者である
というのは誰もが認めるところだと思います。
Jリーグ発足時にはアイドル的な一面と
世界に通用する最高レベルの技術
を併せ持ち、プロリーグで一番重要な
コアファンの獲得に貢献しています。
50歳の彼にプロ選手としてサッカーをさせる
原動力って何なんでしょうね。
なんか、現在のカズのインタビューなんかを
見ていると、普通の選手の話では無いんですよね。
「達観している」というか…
サッカー選手として酸いも甘いも経験したからこそ
今があるんですっていう感覚が伝わってきます。
普通はプロの選手にインタビューをするときに
「目標」みたいな事を聞いて
サッカーであればW杯でどうのとか
チームが優勝するみたいな話になると思うんですけど
カズくらいになると、全ての選手の目標で
あり続ける事が目標であるという…
本当にすごいなと思います。
言い換えれば、神様が
「人に光を与え続けたい」というのを
目標にしている感じですかね。
彼の分岐点は世間も、自身も言われるのが
W杯の予選を通過した時のメンバーで
あったにも関わらず、本戦のメンバーから落選した時
と言います。普通の選手として当たり前の目標が
目の前にあったのにも関わらず、
それが去ってしまった時。
カズはその1回目をドーハの悲劇で
経験しており、その悔しさを
2回目のジョホールバルの歓喜で見事に打ち消して、
そのすぐ後にまたどん底に落とされたワケです。
そんな事って普通あるでしょうか?
私が本当にすごいと思うのは
カズはここから奮起するんですよ。
ここまでの仕打ちを食らったら、サッカーが嫌いに
なりそうなものですけどね、
カズの場合は益々サッカーが好きになっていきます。
どうすればもっと上手くなるのかを自分なりに
突き詰めていきます。
年齢による体の衰えを、トレーニングでカバーし
自分にサッカーをさせてくれるチームをリスペクトし
何歳になっても弱音を吐かずに、
むしろ楽しそうにサッカーをしている。
この姿勢、本当にすごいと思うんですよね。
全ての人間がリスペクトすべきことだと思うんです。
東日本大震災のチャリティーマッチで
カズは見事なゴールを決めます。
何歳になっても夢中でサッカーボールを
蹴り続けるカズに観客もゴールして欲しかったのは
確かだと思うんです。でも、あれを成し遂げさせたのは
カズのサッカーへの想いと努力が
天に通じたからこそのゴールだったのではないかと思います。
なんか一つの事に夢中になるって素晴らしいですよね。
私は生徒たちが勉強ができるようになるだけではなく
社会に出てしっかりと活躍できることを夢見ていますけど
それをカズのようにいつまでも突き詰めていけるような
そんな人間になっていきたいと思っています。