音と暗記
昨日、英単語は「読み」ができなければ
覚える事は困難であるという話をしました。
私は「音」という信号が
脳に言葉を定着させるうえで
最重要であると考えています。
「瞳をとじて」っていう平井堅さんの歌ですけど
そもそも「瞳」はとじれなくて、閉じるのは「瞼」
みたいな上げ足取りが流行った事がありました(笑)
瞳をとじて君をえがくよ、それだけでいい。
たとえ季節が僕の心を、置き去りにしても。
このサビの部分の歌詞。
歌詞など調べず思い浮かべるだけで
ポンポン出てくるわけですよ。
特に暗記の練習なんかしなくても
歌を聴いて「あーいいなぁ」って思えれば
ポンポン出てきます(笑)
でも活字にして見てみると瞳→瞼以外にも
突っ込みどころのありそうな歌詞ですね(笑)
これは平井堅さんだけじゃなく、
他のアーティストにも言える事ですが
歌の歌詞ってよくわからない世界観なので
共感できる歌詞も当然ありますが
共感できない事がほとんどのような気がします。
そんなドラマチックな人生送ってないので(笑)
話を元に戻しましょう。
私が上記の話で伝えたかったのは
①文法的に正しかろうか正しくなかろうが
②共感できてもできなくても
「音さえあれば言葉は暗記できる」のです。
だから社会の歴代総理大臣や
中国王朝の変遷なんかも
歌にしてしまえば覚えられてしまうのです。
曲は何でも良いのですが、
8・5調(言葉を8文字・5文字で区切る)に
言葉を直すことができれば
「水戸黄門」「線路は続くよどこまでも」
なんかがしっくりきます。
例えば中国王朝の変遷ですが
「殷」・「周」・「秦」・「漢」・「三国」・「晋」
これを水戸黄門のテーマに載せて
い~んしゅ~うしんかん、さ~んご~くし~ん♪
と歌って覚えるんです。
多分、普通に書きながら覚えるよりも
覚えられます。
「アルファベット順」って
ABCの歌を口ずさめば思いだせますよね(笑)
同じ原理だと思います。
ABCの歌は「きらきら星」という歌で
歌詞は7・7調です。全て7字の区切りです。
なぜ、歌にすると暗記しやすいのでしょう?
私は脳科学者じゃないので
ニュアンス的な事しかわかりません(笑)
よって、これは私見です。
「音」って、「言葉」よりも
原始的なんだと思います。
音=聴覚のみでしょ。単純なんです。
言葉=視覚+聴覚で、さらにそこから
情報を引っ張り出さなきゃいけない。
先述の中国王朝だって、
私は「殷」って普通に書きましたけど、
「殷」って字が「イン」って読む事を
知らなければ100%暗記などできません(笑)
要するに難しい情報を
「音」という単純な情報に置き換える事で、
脳にインプットし易い状況にしている
のではないかと思います。
パソコンで情報量が大きすぎると
重くなってしまうので「圧縮」を掛けるのと
近いかもしれませんね。
さぁ、脳の特性を知ったところで
次回は「気をつけなければいけない事」です。
という事で次回に続く…