なぜ塾バイトはブラックなのか2
前回は塾バイトがブラックと言われる
理由について、給与面から迫ってみました。
復習すると「コマ給」という曲者のせいで
実際の時給は限りなく最低賃金に近いという
事をすっぱ抜かせていただきました。
では、なぜ塾は「コマ給」を採用しているのか?
って事に着目してみましょう。
授業前後に講師は何をしているかご存知ですか?
授業準備をし、授業後は「報告書」を書いています。
それが終わったら授業後報告です。
これが長い講師は本当に長いんです(笑)
私に言わせれば、遅いんですよ報告書を書くのが!
これを完全時給にしていると、仕事が遅い人が
一番儲かる仕組みになってしまうんです。
ただし、仕事が遅い人だけが悪いわけじゃありません。
報告を受ける側(社員)もまた長いんです(笑)
一人一人から報告を聞いて
「どうなったの?」「理解できたの?」とか
これまた細かい人は本当に細かく聞くんです。
どんなに早く報告書を書き終わっても
自分より前に報告をしている人がいれば
そこで詰まってしまうんですよ。
最後に授業後報告をする講師さんは
かわいそうに夜の11時を廻っていたりします。
深夜手当をプラスすると給料ならば結構な金額です。
しかし、ほとんどの塾は、
この給料(深夜手当)を出していません
って出さなきゃダメなんですけどね…
だから「コマ給」を採用しているんです。
思った以上に真っ黒だなぁと改めて思う…(笑)
でも以上の話を読んでいて
おかしいなと思う点ありませんか?
報告書を書いて、授業後報告…
「二度手間」である事にお気づきでしょうか?
私はずっと昔に気づいてましたよ。
「本当に無駄な事をやらせているな」ってね。
本来、授業後報告を受ける必要っていうのは
緊急を要する生徒がいた時だと思うんです。
今すぐ家に電話を掛ける必要がある生徒に
ついて聞き、その理由について簡単に
状況を確認する感じなのではないかと…
それがいつの間にか授業後報告は
報告書の内容をそのまま復唱させる場になり、最終的には
授業後報告が長い=生徒思いの講師
みたいな変な構図が出来上がってしまったのかもしれません。
先に帰ろうとする=生徒よりも自分の事を考える不逞講師
みたいな構図です(笑)
塾講師をやっていて早く帰ろうとしたら
そんな噂話(生徒の事を考えていないなど)が
立ってしまった学生さん。全くそんな事ないので
本当に気にしないで欲しいです。
なんか独特の考え方(上記のような)をしてる講師が
多数いる塾っていうのは、バイトをするもう一つの理由
「社会勉強」にはなっても、自分の為にはなりません(笑)
なにが社会勉強なのかと言うと
「社会には変わった考え方をする人が結構いる」
っていう事実を知る事ができるという…(笑)
どこの会社も独特な人っていますけど
ほとんどが独特な考え方の持ち主っていうのは
塾業界くらいかな…
ま、私も独特な考え方なのかもしれませんが
少なくても上記のような事は「ありえない」と
思っているので、まだマトモな方ではないかと。
いや…何とも言えないな(笑)
そんな人たちと仕事をしなければならないと
いうのが、そもそも「ブラックバイト」と言われる
所以なのかもしれませんね。