梅雨来来
北海道に梅雨は無いってのが定説ですが
近年の6,7月の気候を見ていると
どうも梅雨っぽい気候だと思います。
本日の天気図を見てみますと
北海道の南部に停滞前線があるんですけどね
これ、先月まで本州に掛かってた梅雨前線ですよね。
九州に悲惨な雨を降らしよった、あの前線です。
雨はどうやって降るのでしょう。
中2で勉強する内容ですが、
ここで簡単に説明します。
空気って奴は水分を溜め込む事ができます。
温度が高ければたくさん溜めれるし
温度が低いと全然溜めれません。
溜め込んでいる度合いを「湿度」と言います。
温度30℃で50%の湿度の空気は
温度25℃なら90%の湿度になってしまったりします。
ん?って事は
温かいところでたっぷりと
水分を溜め込んできた空気を
冷やしたらどうなりますか?
溜めれなくなった水分が「だだ洩れ」です。
この時、湿度は100%です。
越えた分だけ漏れるんですよ。
お風呂にキンキンに冷えた缶ジュースでも
缶ビールでも持って行ってみて下さい。
冷えた缶には水滴がつきますよね?
あれが「だだ洩れ」してる水分です。
簡単に言えば、こいつが雨なんです。
本当はもっと細かい条件が無いと
雨は降らないんですけど、ここでは割愛します。
「空気の状態が不安定」って言葉を
よく気象予報士は使いますけど、あれは
温度が上がったり、下がったりするんで
湿度も上がったり、下がったりするため
雨が降りやすい状態であるという事なんです。
停滞前線ってのは日本でいう所の
北に勢力を持つ冷たい空気の塊と
南に勢力を持つ温かい空気の塊が
丁度ぶつかり合っている場所の事を言います。
温かい空気は上に行こうとし
冷たい空気は下に刺さるように潜ります。
冷たい空気と温かい空気のぶつかっている面で
さっき記述した「冷たい缶ビールに水滴がつく」
と同じ現象が起こってます。地上からこれを見ると
モクモクと下から上へ続く雲ができます。
これが積乱雲ですね。
こいつが降らす雨が強いんですよ。
雨粒は大きく、範囲は狭いのですが
一気にドパっと降るんです。
気持ちの良い雨ではありますが、
ずっとこれに降られ続けると、
気持ちが滅入ってしまいます。
でも気団は空気の塊ですから常に動いてます。
グググと南の気団が北に押し出してきたならば
雨は止みますし、また北の気団が南下すれば降り始める。
これを繰り返すから梅雨はグズついた気候なんです。
でも夏場に太陽は南をよく照らしますので
いつか南の気団がグイと北の気団を押しやってしまいます。
そうすると本格的な夏がくるっていう事なんです。
今の雨が完全に止まって、晴れ間が続くときがきたならば、
それは南の気団が勝利したという事。
夏が来るっていう事なんですね。
だから暑い夏って奴は、まだこれから来る可能性があるんです。
と、考えると「まだ夏くるのかよ」って思っちゃいますね。
はぁ~暑さ対策はまだ解除しないようにしましょう。
お盆が過ぎれば、また北の気団が勢力を盛り返してくるはずです。
それまでの辛抱です…。