提案型の塾
塾の講習会についてのお話をしましょうか。
また、これ塾業界にケンカ売ってしまうのかな…
多分、個別指導塾は6月の初旬位から
自塾の生徒一人一人について
講習会についての面談を
実施している事だと思われます。
簡単に言えば
「講習会の授業回数を増やして~をやりましょう」
という提案面談になるわけですけど
夏の休みを利用して一気にステップアップ!
とかなり強気な提案をしてくるはずです。
中3であれば9月からの学力テストABCに向けた
1年生からの復習講座がメインになってくるでしょうし
中1・2年生にしても「1回でも多い方が学力は伸ばせます」
という名のもとに回数増の提案をしてきます。
でも、その回数設定無理があるんじゃないの?
っていうパターンも存在します。
1ヶ月くらいの学校の夏休み期間があって、
塾には定期休やお盆休みもある中で
20回とか30回という回数増は
生徒に全く休ませる時間を与えません。
塾側の人間として一言申し上げますと
これは、論理的にはじき出した提案であって
生徒の性格や体力などを考慮しておりません。
子供がマシンのように、家で2時間ちょっとかけて
宿題を完ぺきにこなし、次の日に部活をやって
塾に行って2時間ちょっとの授業を受け、
家に帰って今日の復習と明日の宿題を
また2時間ちょっとかけて実施するという
それを1か月間休みなしにやる事を
前提として提案しているわけですよ。
さらには、夏休み期間中は塾の講師たる
大学生がテストor集中講義もしくは
地元に帰省するためにガクンと人数が減り
座席はあるのに授業に入れる講師がいない
という事もしばしば出てきます。
その為、多数の教室を有する塾では、他の教室から
知らない講師がやってきて授業をしてくれますが、
生徒にしてみれば初対面で緊張してしまうでしょうし
講師にしてみても、その生徒の性格や学力については、
まったくわからない状態で授業をしますので、
杓子定規な授業に終始してしまいます。
教室責任者にしても、
その日一日が平穏無事に終わったというだけで
ホッとしてしまうものなので、その日の生徒一人一人の
授業の理解やら、宿題の状況だのを一喜一憂
しているヒマなどありません。
要するに「授業回数が増えた」という要因だけに
生徒の学力向上を預けてしまっているワケです。
これは「神頼み」にかなり近い状態なんですよね。
もちろん、授業計画自体は教室責任者によって
様々ではありますが、かなり練りに練って作られた
計画もありますし、テキトーな計画もあるでしょう。
ただし、実態は上記の通りですので、
これを料理に例えると、仕込みはバッチリでも、
料理は大雑把な中華料理に近いと言えます(笑)
この中華料理を飽きずにずっと食べ続けられる
生徒のみが結果を出せるんだと思いますよ(笑)
私としては生徒の心・体と、我々の心・技を
一致させた所に「最適な講習会授業」が
あると思うのですがね…
「なぜ、そんな無茶な回数増の提案をするのか」
ですって?そんなドロドロとした事は、さすがの私も
こんな公のブログなんかじゃ言えませんね。
教室が爆破されてしまう(笑)
もしお聞きになりたい人はどうぞお話を
聞きに来てください。何でもしゃべりますよ~。
でも塾関係者は来ないでね(笑)