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驚異的な視力


私はメガネ男子です。

あ、もとい…眼鏡をかけてる中年です(笑)

しかし、子供から25歳位までは

自分でいうのもおかしいのですが

驚異的な視力の持ち主でした。

具体的にいうと

札幌にある「旭山記念公園」から

札幌テレビ塔の時計が見えてました。

私の他に、この時計が見えていたのは

高校時代に1つ上の学年にいた

ニュージーランドからの

留学生ダニエルだけです(笑)

視力検査表の一番下だって

当時の私にしたらCの字が

完全にパックリ開いてるワケですよ(笑)

測った視力は当然のように2.0でしたが

それ以上の視力が測れたのなら

絶対にそれ以上だったと思います。

しかし25歳くらいになって

目が少しおかしくなってきたと感じたのは

魚釣りをしているときでした。

夜に釣りをするときは竿の先に

ケミカルライトをつけるのですが

そのライトがボヤけるようになったのです。

最初は眠いだけかな?と思っていたのですが…

ある日、友人と一緒に夜釣りに出かけ

ヒマになって星空を見ていた時に、

たまたま、お月様の横に赤い星があって

「あれ、何の星かな?」って話になったんです。

友人の見立てでは「火星」だったのですが

私は大変な事に気づきました。

「おい、大変だぞ!火星が二つに分裂してる!」

私が叫んだ時、友人はケラケラ笑いながら

「大井、それは『乱視』って言うんだよ」との事。

それに対して私が発した言葉は

「え?火星が分裂する事をランシっていうの?」

とか言い出す始末で…(笑)

乱視という言葉を知らなかったわけでは

ないのですが、あれほど目が良かった自分が、

乱視だの近視だのという弱視力のモノのみに

与えられる用語が適用されるとは、

夢にも思わなかった為に、

現状が理解できなかったんですよね(笑)

でも、その日からしばらくして、

私が車を運転していた時です。

矢印信号が完全にボヤけて見えるようになり、

一か八かで右にハンドルを切って進もうとしたら

事故を起こしそうになるという事がありました。

目が良かった昔を思い出し、認めたくは

なかったのですが「慢心が事故につながる」

よくある話なので決心して眼鏡を作りました。

今は眼鏡も気に入っていますが

目が良かったころの風景は、

肉眼では二度と見れなくなったという事に

一抹の寂しさを感じます。

多分、それは見れなくなったという事実

だけではなく、顕在化した「老化」に対する

寂しさなのかもしれません。

歳は取りたくないものですよね…

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