あれ?ここ何だっけ?
街は「生き物」だなと思う事があります。
景色が変わっているなと思ったら
そこにあったはずの「〇〇商店」が
スクラップされて、新しい家が建っていたり
いつの間にか駐車場ができていたり
マンションが建っていて
景色が違うもんだから、道を間違えたり(笑)
自分の頭の中のその街は建物の
スクラップ&ビルドという新陳代謝によって
姿・形を変えてしまうんです。
まさに生き物ですよね。
思い出深い場所であればあるほど、
その進行度合により、残念な感が強くなります。
変化した街でも、昔を思い出せるレベルであれば
感慨にふける事もできるのですが、悲しいのは
「あれ?ここ何だっけ?」となる事ですね。
新しい建物が妙にシックリきている為
昔の表情が思い出せない…
そういう時は、なぜか昔のその場所に
「申し訳ない」気持ちになってしまいます。
たとえ話をするならば
同窓会・同期会で久しぶりに再会した仲間がいて
学生時代は私と仲が良かったらしいけど
その外見の変貌っぷりに、いくら頑張っても
思い出せません…みたいな、
そんな申し訳の無さでイッパイになります。
だから…と言ってしまっては
強引な気もしますが、
最近、病院とか車のディーラーなどの
待合室に置いてあると必ず見てしまうのが
昔の札幌市・北海道の写真集です。
昔の姿を思い出せない申し訳なさを
拭うためのカンニングブックという事で…(笑)
札幌駅の4代目の駅舎(地上駅)を
その本で見て当時の事を思い出しました。
そごうデパートやそのCMソング(笑)
小学校の時に桑園小まで水泳の授業で
通っていましたけど、あの時の桑園駅の
寂れた感じも思い出しました。
円山も今は高級マンション街になってますけど
一昔前には「円山市場」なんかもあって
下町っぽい雰囲気があったんです。
「古臭い街並み」は少しくらい残しても
良いと思うんですよ。
なんかホッとさせてくれますもの。
まぁ、そこに暮らしている人にとっては
不便な事、この上無いのかもしれませんけどね。
私としては必ずしも近代化、高層化させる事
だけが良い事だとは思わないのです。
昔を思い出させてくれる場所を
残しておいた方が、この高齢化社会では
日々の気力に繋がる事もあるのではないかと…
今日、札幌駅前に行ってそんな事を
考えておりました(笑)