特定校模試について(2)
昨日は特定校模試の問題内容について
「意図のない問題である!」って
断言してしまいましたが(笑)
では、そんな模試を受験する
メリットはあるのか?という話をしましょうか。
あるのか無いのかで言えば「ある」でしょうね。
その一番の理由は「特定校模試」だという事。
南・北高模試ならば南高や北高を受験しよう
と考えているであろう生徒が一堂に会するなんて
ハッキリ言って夢のような話です。
中学では学年トップクラスである生徒が
この模試を受けて上には上がいる事を
思い知らされるってのは非常に良い事なんです。
高校に合格してから、それを思い知らされて
やる気を失うよりはよっぽど良いと思いませんか?
もちろん、その難しい問題ができなかった
からと言って高校受験にも失敗するなんて事は
絶対にありませんが、自分以外の生徒は
正答したという事実を忘れてはいけません。
要するに特定校模試は
受験本番模試としては使えませんが
敵を知る為には十分に使える模試である
というのが私の意見ですね。
だったら…と親の気持ちになれば
「南・北だけじゃなくて、他の高校にも模試を!」
って思いますよね。
残念ながら高校に関しては南・北以外の
特定校模試を塾側が作るとは思えません。
そこには塾の熾烈なトップ校合格者争いが
絡んでいるからです。
南高・北高の合格者数を競っているのは
チラシを見れば一目瞭然ですよね。
保護者の中にもその合格者数を目安に
塾を考えていらっしゃる方もいるでしょう。
大型の塾が生き残るには
「合格実績こそ第一」であるというのが
塾の見解なんです。そこまで聞けば
そりゃそうだと思うかもしれませんが
南・北高模試をやるって事は…
元々合格しそうな生徒の情報を
掴んでおきたいという事なんですよね。
もっと言えば、模試の上位の生徒を
何としても自塾に迎え入れたいわけですよ。
その為ならありとあらゆる手を使います。
いわば大型の塾にとって特定校模試は
生徒数を闇雲に増やすのではなく
できる生徒だけを入会させる為の
最大の営業イベントであり
他塾の情報収集の為のイベントでもある
という事なんです。
その為に模試をやっているワケですから
トップ校以外の特定校模試をやる事は
ありえないんです。
ちなみにいうと…だから「無料」なんですよ(笑)
あ、でもトップ校合格者数の増加が
目的ではない塾ならばやるかもしれません。
ま、それは動向を探るとして…
次回は北海道学力コンクールの話を
いたしましょう。