特定校模試について(1)
この時期は特定校模試のCMが多いですね。
特に札幌開成中と
南・北高と銘打つ模試の多い事(笑)
本日は各塾が主催する模試について
の話をしていきましょう。
色々な個人塾のHPなんかを見ていると
自塾の生徒が受けてきた、
特定高校模試の問題について
分析されている塾長さんが多いですね。
熱心な事だと思います。
この仕事特有の「テストの問題」を見ると
ついつい研究してみたくなってしまうという
職業病のようなものなのかもしれません。
ただ、この際言わせてもらいますね。
特定校模試に限って言えば
あまり問題そのものに「意図はない」と思います。
結構な爆弾発言なの…かな?(笑)
南・北高の合格を左右するのは
「裁量問題」と言われている、国・数・英のみに
使われる難易度が高めの問題の成否となるのは
トップ高校受験を控える保護者の方ならばご存知でしょう。
もしも南・北校模試を「裁量対策」として
受験しているとするならば、
少し勝手が違うかもしれません。
なぜならば、特定校模試を制作している側が
裁量問題の傾向を分析し、今年は「ココが出る」と
自信を持って問題を作っているというワケでは
なさそうだからです。
第一、そんな完成された問題の模試ならば
「南・北高模試」なんていう冠名をつけず
「裁量問題選択校模試」という名前にするでしょう?(笑)
札幌開成中模試に関していえば、他の都府県の
中高一貫校の過去問を模して作っているパターンが
ほとんどだと思われます。 札幌開成中が独自路線を行こうとしている
というのは過去の本番の問題を見れば明白ですが
模試の問題は相変わらずです…
「模試の問題が本番を全く模していない」
というのは、これが原因なんですよね。
話は戻って南・北高模試はどんな問題なの?と言いますと
「これでもかってくらい難しい問題」の集合体だと
思っていただいて良いかと思います。
しかも、中間点も与えない恐怖の採点と共に…(笑)
でも、そっちの方がわかり易いと思いませんか?
だってトップ校を受ける生徒たちのみが
受ける模試ですよ。正答率15%ではなく、
正答率5%の集合体の方が序列を作りやすいんです。
札幌市内の超優秀な生徒を集めてやるんですから
満点取れそうな中途半端な問題よりも
トップの生徒なのに100点満点で最高点75点の方が、
やりごたえもあるってモノです。
あ、でも安心してください。
その模試で全く点数が取れなかったからといって
南・北高に合格しないってワケでは絶対にありません。
むしろ、そういう難易度の高い問題に燃えすぎると
簡単な問題でミスをした事に気づかずに
フワっと不合格になる生徒も「多い」くらいなのでね(笑)
…と、模試で「やってしまった」と泣いている生徒に対して
希望の光を照らした所で今日はこれくらいにしておきます。
次回は特定校模試の捉え方とメリットについてご紹介しましょう。