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のび太を考える


娘たちはドラえもんが大好きです。

先日も南極カチコチ大冒険を

観に行ったというのは、

ブログにも報告させていただきました。

ドラえもんと私は同じ年です(笑)

なので子供の時からドラえもんには

お世話になっております。

何歳くらいまでだったかな?

毎週欠かさずドラえもんを観ていたのは。

あの頃は、今の私の娘たちと同様に

あの摩訶不思議な道具に魅了され

のび太のダメっぷりに辟易し

ジャイアンの横暴さに恐怖し

スネ夫の小賢しさに怒り

出木杉の人格に嫉妬して

しずかちゃんのお風呂に興奮する(笑)

という観かたをしていたのだと思います。

しかし、この歳になり改めてドラえもんを

観ると、今までとは違う見方が

できるようになりました。

特筆すべきは、のび太です。

一般的にはダメキャラの「のび太」

私が子供の時には気付きませんでした。

彼は「あやとり」と「ガンアクション+射撃」

以外に特技は無いという扱いでしたが

実は凄い特技というか長所があります。

それは、自分より弱い立場の人間や

生き物を思いやる心と、行動力です。

必ずのび太が助けたり、育てた人や生き物は

後々、ドラえもん一行を助けてくれます。

しずかちゃんも優しい心を持っていますが

のび太ほど行動的ではありません。

ジャイアンは行動的ではありますが、

それは周囲の意見があっての行動です。

スネ夫は言うに及ばず(笑)

もしかしたら、本当に自分を助けてくれるのは

ドラえもんの持っているような道具ではなく

のび太のような優しい心を持つことなんだよ

と言われているようにすら感じます。

実はそんなのび太を、作中で

直接的に評価している人がいるのをご存じでしたか?

それは何と「しずかちゃんのパパ」です。

かの有名な「のび太の結婚前夜」より

あたし、不安なの。上手くやって行けるかしら

と言い出すしずかちゃんにパパは、こう言います。

やれるとも。のび太くんを信じなさい。 のび太くんを選んだきみの判断は正しかったと思うよ。 あの青年は人のしあわせを願い、

人の不幸を悲しむことができる人だ。 それがいちばん人間にとってだいじなことなんだからね。 彼なら、まちがいなくきみをしあわせにしてくれると

ぼくは信じているよ。

なんでしょうかこれ?

まるでしずかちゃんのパパの言葉を借りて

藤子不二雄先生が読者・視聴者に

伝えたい言葉なのでは?って程に

核心をついた言葉でしょう?

そう、のび太は決してダメじゃない。

なまけ癖や勉強に対する意識の低さは

褒められたものではないが、

その弱者に対する優しい心は

ズバ抜けているんです。

それが解ってくると、

ドラえもんの観かたが

また少し変わってきますよ。

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