遠山の金さん
私が時代劇好きであることは
以前にこのブログでも書きましたが
最近、朝10時からHTBで
松方弘樹さんの「金さん」が放映されてます。
個人的には杉良太郎さんが好きなんですが
松方さんが亡くなってしまった事もあり
しみじみと見させてもらってます。
私は松方さんの金さんに当初否定的でした。
御白州での松方さんのしゃべり方が
あまりにもボソボソとしているので
気にくわなかったのですが、
最近、その理由がわかりました。
北町奉行の遠山金四郎と
桜吹雪を見せるときの「遊び人の金さん」
の声のギャップを強くすることで
スッキリ感が強くなるんですねぇ(笑)
演出なのでしょうが、
松方さんの演じ分けの上手さが
引き立ちます。
町娘:「金さん、金さんなら証明してくれます」
悪商人:「金さんだぁ?そんなに言うなら連れてきてみろってんだ」
その妻:「その女狐にお似合いの遊び人とやらを連れてきて下さいな」
悪部下:「そうだ!そうだ!連れてきてみろ」
悪役人:「はぁ~呆れた三文芝居もこれくらいにしてもらおうか」
金さん:「じゃっかぁしいなぁ~悪党ども、それに三文芝居はお前なんだよぉ…」
場内「え?」となる…
金さん:「おう、おう、おう!そんなに会いてえなら会わせてやろうじゃねーか」
金さん:「あの夜咲いたお目付け桜、夜桜を…まさか見忘れたとは…」
右腕出して、桜吹雪アップ
金さん:「言わさねーぞ!」
悪人どもガクっとくる
悪役人:「おのれ!遠山っ」
金さんが襲い掛かる悪役人の腕を捻りあげ、御白州に落とす
金さん:「裁きを申し渡す!越後屋徳兵衛と、その女将ツヤは打ち首獄門」
金さん:「余の者、終生遠島を申し付ける」
金さん:「尚、勘定奉行内藤修理には追って評定所より切腹の沙汰があろう」
金さん:「引ったてぇい!」
金さん:「さて、おミチ…」
中略
金さん:「これにて一件落着!」
間髪入れずにエンディングテーマ…(笑)
毎回、毎回この流れなのに
何で飽きないのか?ってくらいスッキリします。
お奉行様が突然変貌するってのがGOOD。
よく考えられた話です。
遠山金四郎は実在した町奉行です。
天保の改革で有名な水野忠邦の部下にあたるのが金さんです。
上司の水野忠邦が改革と称して無茶なことをやろうとするものだから
遠山金四郎はそれを止めるべく奔走しました。
いよいよ遠山が邪魔になってきた水野は遠山と対決姿勢を取りますが
時の将軍、徳川家慶のお気に入りになる事に成功した遠山は
逆に上司である水野忠邦の罷免を勝ち取ります。
江戸の庶民に嫌われ者の水野を罷免させた事で
遠山金四郎は一躍スーパースターになりました。
遠山の金さんとして今でも名を残すことになるのです。
今の若手俳優の中に
遠山の金さんができる人いるかなぁ~?
江戸っ子の言葉がしっくりくる人が良いよね。
…全く思いつかない(笑)